13.(past) ページ14
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｢もう！！Aちゃん！！！｣
悪夢のような1日を終えて
心はザワザワとしたままバイトへ向かう。
休憩室に入ると店長に
思い切り抱きしめられた。
｢あ、あの...？｣
｢なんで倒れるまで無理してたの！！｣
すごい剣幕で怒鳴られる。
｢頑張りたい気持ちはわかるよ。
でもそれで身体だめにしたら元も子もないでしょ｣
店長は私の母と同じくらいの年齢で、
いつも私のことを気にかけてくれていた。
思わず泣きそうになる。
｢シフトもう少し減らそう？
あんまり寝れてないんでしょ？｣
｢で、でもそれじゃ...！！｣
｢もう大丈夫だよ｣
｢え...？｣
｢昨日そうやって言いに来てくれた子がいてね、
学校で倒れたことも教えてくれたの｣
藤ヶ谷くんだ...。どうして...？
｢今まで無理させてごめんね｣
止まらなくなった涙がおさまるまで
店長はずっとそばにいてくれた。
ねえ、藤ヶ谷くん。
昨日アイツと何話したの？
どうしてわざわざバイト先まで来てくれたの？
この日生まれた疑問は
聞きたくても聞けなかった。
彼と私は一切の関わりがなくなったからだ。
彼はずっとアイツと一緒にいて、
話しかける隙もなかった。
変わったことは、この日からアイツに
絡まれることがなくなった。
お金も取られなくなった。
びっくりするほど平和になった毎日。
だけどなにか物足りなくて、
あぁ、好きだったんだなって
ぼんやり気づいた頃にはもう遅くて、
私は志望校の国公立大学に合格し
大学生になっていた。
彼に出会った3年前の春を思い出して
少しだけ泣いた。
もう彼に会うことは二度とないかもしれない。
〜past ver. Fin〜
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くろみ(プロフ) - 続き楽しみに待っています！ (2019年11月9日 17時) (
レス) id: 868825202b (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - ナナしさん» 嬉しいです(><)亀更新ですがこれからもよろしくお願いします( ..)" (2019年1月3日 23時) (レス) id: 1d4723c537 (このIDを非表示/違反報告)
ナナし - 続きが待ち遠しいです☆★ (2019年1月3日 9時) (レス) id: ee15053760 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そら | 作成日時：2018年11月23日 16時
