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「私このバーすごく好きなんです」
だから来なくなるなんて有り得ません。って。
まだ完全に酔いが覚めてないんだろう、
初めてあった日の彼女からは
想像つかないほど、饒舌だ。
「それに北山さんと話せて
本当に楽しかったです。
伝えられなくてすみませんでした。
だから、あの、全然嫌とかじゃない
...。です」
「そっか...。よかったぁ」
今日の彼女を見ていて、
嫌がられてるわけじゃないって
わかってはいたけど、やっぱり
直接言われると嬉しくて、
噛み締めるように声を出した。
「また会えて本当によかった
ずっと君のこと考えてた」
そこまで言った時、
俺は小さな違和感を感じた。
「そうだよ、俺、
君の名前知らないんだった」
次会ったらすぐ聞こうと
決めてたの忘れてた。
彼女とか、君って呼ぶのずっと
モヤってしてた。
それに彼女はマスターが
俺のこと北山さんって呼ぶから
俺の名前しってるのに、
俺は知らないなんて
なんかフェアじゃない。
「教えて?」
「あっ...。Aです」
「Aちゃんか
うん、よく似合ってるね」
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作者名:そら | 作成日時:2017年9月3日 15時