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「北山、着いたよ」
藤ヶ谷にゆすられて
重たい目を開ける。
「ほんとどこでと寝ちゃうんだね」
ふっと笑ってスマートに
ドアを開ける。
寝惚け眼でその動作を見ていたけど
誰が見てもかっこいい。
「わり、ありがとな」
後ろでパタンとドアの閉まる音と
車の鍵をかける音がして、
藤ヶ谷が歩き始める。
「あれ、よこーさんは?」
はっきりと戻りつつある意識。
さっきまで乗ってた車は
よこーさんのなのに。
「先、 部屋行ってご飯作ってるって」
「え…。起こしてくれれば良かったのに」
エレベーターの前で止まった背中が
くるりと振り向く。
「んー、わたがねー」
みつも忙しそうだったし、
もうちょっと寝させてあげてって。
よこーさんの気遣いに
心が暖かくなった。
よこーさんも最近仕事の幅が広がって
ドタバタしてるだろうに。
それに藤ヶ谷だって、相変わらず
スケジュールびっしりのくせに。
こんなに気遣わせて。
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作者名:そら | 作成日時:2017年9月3日 15時