Want to (ページ21)

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「みつ最近また歳とった？」

「はぁぁ？」

ニカの失礼すぎる一言。

「騒がなくなっちゃったもん」

やっぱり変わったのは俺だ。

「みーっちゃん」

さっきまで後ろで
藤ヶ谷と雑誌眺めてたよこーさんが
いつの間にか隣にいた。

なに？って聞くと
よこーさんご自慢の八重歯が光った。

「みっちゃんって懐かしいね。
今日は俺とご飯行こ？」

そう穏やかに笑う。

「よこーさんと？」

「うん、あと太輔も」

藤ヶ谷の方を見ると
相変わらず雑誌広げてる。

でも、やがて俺の視線に気づいたのか
顔を上げて久々に微笑まれた。

まるで、行くでしょ？って
言われてるみたい。

「い、行く」

「よし、久しぶりの兄組だね」

確かにこの3人っていつぶりだ？

もう3年も飯なんて行ってないな。

「えー、俺らとは？」

「ごめんね、ニカ、千賀。
今日は譲って？」

よこーさんの申し訳なさそうな声に
千賀はふるふると首を横に振った。

ニカは少し不服そうに

「おじさんに焼肉は重すぎるよね」

なんて憎まれ口叩いてる。

「ニカ、しょうがねえから
次は奢ってやるよ」

だから、今日はごめんな。