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17. ページ17
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「へ？」
1人で悩みこんでいたところに
いきなり玉が入ってきて
マヌケな声が出る。
玉を見ると
ニヤッと口角をあげている。
「顔がそう言ってる」
「べ、別に何もっ」
「はい焦ってるね。
もうほんっとわかりやすい」
んははって笑って
楽しそう言うとに酒を口にする。
「でー？何したの？」
悔しいくらい
バーが似合ってんな、玉。
口の中のビールが
いつもより苦い気がする。
すっと口で息をした時に
ポツリと声が漏れた。
「わかんないんだ、自分でも」
情けないくらい
震えてて、か細かった。
でも、あの子の日常を
壊したのかも、と思うと
酒もろくに進まなくなる。
「わかんないの？」
冷静そのものの玉。
強めのくださいって
２杯目頼んでる。
俺は小さくうなづいた。
「手出してないのに、
その子を傷つけたってこと？」
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作者名：そら | 作成日時：2017年9月3日 15時
