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14. ページ14
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黒く光るドアを引くと
ずっしりとした重みが手にかかる。
ドアの先は薄暗いあのバー。
「いらっしゃいませ」
「こんばんは」
グラスを拭いているマスターが
迎えてくれた。
「お連れ様ですか。珍しいですね」
そう微笑む。
「同じグループのメンバーなんだ」
簡単に紹介すると、
ハットを脱いだ玉がお辞儀する。
「はじめまして。
みつがお世話になってまーす」
マスターの柔らかい雰囲気に
和んだのか、人見知りの玉が
リラックスして挨拶している。
「玉森さんでしたか。
いつもテレビでご活躍拝見させて
いただいてます」
丁寧に対応するマスター。
でも
「マスター、いつも俺にはそんな
労いの言葉かけてくれないのに」
なんて拗ねてみる。
ほんとみんな玉には甘いんだから。
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作者名：そら | 作成日時：2017年9月3日 15時
