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七十一話 ページ30

甘露寺side


嬉しさのあまり勢いよくAちゃんに抱きついちゃった!


甘「…Aちゃん本当に良かったわぁ…しのぶちゃんがもう目を覚まさないかもっていうから…」


Aちゃんは、号泣する私を困ったように見つめ慰めるように頭を撫でる。


甘「うわぁぁぁぁーん心配したんだからぁ…」

有『ごめんね。ごめんね。』

私がひとしきり泣いたあとAちゃんは私に質問をしてきたの!


有『その怪我…どうしたの?』


それもとっても泣きそうな顔で!


甘「上弦の鬼と戦った時に受けた傷なの!大した怪我じゃないわよ!」


有『え…上弦?』


いままで明るかったAちゃんの表情が突然暗くなる。


甘「Aちゃん……?」


すっかり黙りこくってしまったAちゃん。


甘「…Aちゃ…きゃっ!」


もう一度名前を呼ぼうと声をかける。


するといきなり強い力で引き寄せられる。


甘「どうしたのAち『無事でよかった。』


甘「え?」


有『本当に無事でよかった…蜜璃ちゃんが居なくならなくてよかった…』


Aちゃん…平気な顔してるけれどやっぱり上弦と戦った時の心は癒えてないのね…。


炭治郎くんから聞いた話によると煉獄さんはAちゃん達を守るために自らを犠牲にしようとしたみたいだから…


有『蜜璃ちゃんは…私を置いて死んだりなんかしないよね?』


泣きながらそう訴えかけるAちゃん。


留まることを知らずどんどん溢れてくる涙。


どんどん荒くなる呼吸。

甘「Aちゃん…泣かないで…落ちついて…」


一旦落ち着かせないと…過呼吸になっちゃう…


有『師範も…お母様も…私の大切な人はみんな居なくなるの…』


こんなに辛そうなAちゃんは、初めて見たかもしれないわ…


有『もう…誰も失いたくないの…私をひとりにしないで…置いて行かないで……』



初めてのことで頭が真っ白になり何も考えられなくなる。


どうしよう…こうしている間にもAちゃんの息はどんか荒くなってゆく。


途方に暮れていたその時。



煉「大丈夫だA。俺がいる。だから落ち着きなさいA。」


そこにはAちゃんを抱きしめる煉獄さんの姿があった。

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みるく(プロフ) - 柚葉さん» コメントありがとうございます! (2021年6月5日 20時) (レス) id: 14f43f79f7 (このIDを非表示/違反報告)
柚葉(プロフ) - この作品、大好きなんです!合同任務なんですね。二人とも、無事にご帰還を!! (2021年6月5日 16時) (レス) id: 33c3d87eb8 (このIDを非表示/違反報告)
みるく(プロフ) - ここあさん» そうなんですね!IDが同じだったのでもしかしたらと思っていました…全然大丈夫です! (2021年5月4日 20時) (レス) id: 14f43f79f7 (このIDを非表示/違反報告)
みるく(プロフ) - ここあさん» ありがとうございます!コメントありがとうごさいました。 (2021年5月4日 20時) (レス) id: 14f43f79f7 (このIDを非表示/違反報告)
みるく(プロフ) - みみさん» ありがとうございます!明日更新頑張ります! (2021年5月4日 20時) (レス) id: 14f43f79f7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みるく | 作成日時:2021年5月4日 13時

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