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六十八話 ページ28

有栖川side



有『なんで泣いてるのよ…もう…』



急に泣き出す彼に私は戸惑いを隠せない。



煉「いや…Aが無事で良かったと思ったら…つい…」



有『心配させてごめんね。』



そう私が微笑むと安心したように煉獄くんも微笑んだ。


煉「A!手を握りたい!」


そう言って私のほうに手を差し伸ばそうとするがあと少しのところで手が届かない。



煉「Aも少し手をこちらに伸ばしてくれ!」



そうしたいところだがあいにく私の右腕には点滴用の針が何本も着いており動かす訳には行かないのだ。



有『ごめんね。煉獄くん…手を繋ぎたいのはやまやまなんだけど、腕に針が刺さってるから…』



煉「少しくらい動かしてもいいだろう!俺は君に触れたい!」



触れたい触れたいと駄々を捏ね始めたので仕方なく腕を少しだけ動かすとすぐさま指を絡められる。




いわゆる恋人繋ぎとかいうやつ。




煉「はぁ…幸せだ。君に触れているぞ。」



繋いでいることを確かめるかのように手をにぎにぎしてくる煉獄くん。



煉「ああ駄目だ!手を繋ぐだけじゃ足りなくなってしまった!今すぐ接吻したい!抱きしめたい!頭を撫でたい!」



有『点滴が外れるまでの我慢だね。』



そういうと彼の顔が絶望と化した。



煉「無理だ!こんなにも可愛いAを目の前にして手しか握ることが出来ないなんて…死んでしまうぞ!君は俺の栄養剤なんだぞ!?無理だ!こんなもの力ずくでやれば…」



そう言って私と手を握っている腕の反対側の腕に着いている点滴用の針を力ずくで取ろうとする煉獄くんを止めようと口を開いた瞬間、部屋の扉がガラリと開き今にも泣きそうなしのぶちゃんが立っていた。



有『し、しのぶちゃ((((((』


胡「いつまで寝てるんですか!あなた方は4ヶ月も眠っていたんですよ!私が四ヶ月間どんな思い出過ごしたと…」


痛いくらいに抱きしめられる私。



有『心配かけてごめんね…』


胡「許しません!!」


抱きしめられる力がさらに強まった。


痛い…死んじゃうよ私!



文字数…

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みるく(プロフ) - 柚葉さん» コメントありがとうございます! (2021年6月5日 20時) (レス) id: 14f43f79f7 (このIDを非表示/違反報告)
柚葉(プロフ) - この作品、大好きなんです!合同任務なんですね。二人とも、無事にご帰還を!! (2021年6月5日 16時) (レス) id: 33c3d87eb8 (このIDを非表示/違反報告)
みるく(プロフ) - ここあさん» そうなんですね!IDが同じだったのでもしかしたらと思っていました…全然大丈夫です! (2021年5月4日 20時) (レス) id: 14f43f79f7 (このIDを非表示/違反報告)
みるく(プロフ) - ここあさん» ありがとうございます!コメントありがとうごさいました。 (2021年5月4日 20時) (レス) id: 14f43f79f7 (このIDを非表示/違反報告)
みるく(プロフ) - みみさん» ありがとうございます!明日更新頑張ります! (2021年5月4日 20時) (レス) id: 14f43f79f7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みるく | 作成日時:2021年5月4日 13時

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