九十九話 ページ11
煉獄side
鬼舞辻無惨の本拠地に先に着地した俺は、上から落ちてくるAをできるだけ落下の負荷がかからないように優しく受けとめる。
有『ご、ごめんなさい!重かったよね…そのまま落としてくれて良かったのに…ありがとう!』
煉「大丈夫だ!むしろ軽すぎるぞ!」
彼女を下ろしながらそう言うとAは、『お世辞は大丈夫だよ〜。』と言いながらも嬉しそうでだった。
有『冗談はこれくらいにして早く鬼舞辻の居場所を見つけて倒さないと!』
軽く微笑んだAは、真顔になりこう呟く。
有『……まぁ鬼舞辻を倒す前に私はお母様と師範を殺した鬼を倒してからじゃないといけないけどね。』
急に纏う空気を変えたA。
言葉で表すとするならば悲しみと怒りと殺意が入り交じったようなそんな雰囲気。
いつも、そんな感情を滅多に出さないAのその雰囲気に飲まれ呆然と立ち尽くしてしまった。
有『杏寿郎。こっちを向いてくれる?』
言われるかがままAに顔を向けると唇に柔らかい感触が走った。
有『ん…』
何事かと目を開くとAの長いまつ毛が視界を覆い尽くしていた。
軽い唇の離れるリップ音がなったかと思えば今度は、悲しそうな表情のAの顔が視界に広がる。
煉「Aなにして…『この状態で話せるのはこれが最期かもしれないって思ったら思わず接吻しちゃった。ごめんね。びっくりしたよね。』
煉「……最期とはどういうことだ…そういう不謹慎なことをあまり言わないで欲しいのだが。」
まるで自分がその鬼にやられて死ぬというような言い草に俺は怒りが込み上げてくる。
有『…だってあんなに強かった師範でさえも勝てなかったんだもの。不安にくらいなるわよ。』
煉「だからと言って最期なんて言葉を使うな!いいか?俺は、必ず君と生きて帰る!」
Aは、目を見開き驚いた様子を見せたが、すぐ笑顔に戻る。
有『じゃあ、私が死なないように必死に私を守ってよ。多分ひとりじゃ倒せるような相手じゃないし。』
煉「当たり前だ!」
俺が叫ぶとAは、益々笑顔になる。
有『それでこそ私の杏寿郎だね。』
そう笑うAの顔は小悪魔のような顔だった。
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みるく(プロフ) - 華さん» ありがたいお言葉をいただき本当に嬉しいです。最近は忙しくてなかなか更新できていませんが出来るだけ早く更新できるように頑張ります! (2021年10月23日 18時) (レス) id: 14f43f79f7 (このIDを非表示/違反報告)
華 - いつも更新楽しみにしています!本当にこの作品が好きです。これからもがんばってください。応援しています! (2021年10月23日 18時) (レス) id: 95cefb630e (このIDを非表示/違反報告)
みるく(プロフ) - 桃んさん» ありがとうございます! (2021年9月6日 9時) (レス) id: 6c726376e6 (このIDを非表示/違反報告)
桃ん - 続編おめでとうございます!!!!!! (2021年9月6日 9時) (レス) id: 7c2939c0a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みるく | 作成日時:2021年9月5日 14時