君は夢の中。【鬼滅の刃】

~叶わない~ ページ7

『ふぁぁ…』

家に帰り、自分の部屋に着くとベッドに飛び込んだ。
善逸君って、不思議な人だなぁって、つくづく思う。
私は君付けで呼んでるし、敬語で話す。

そういえば、善逸君は、善哉君に似ているような気がする。
たまに髪の隙間から見える蜂蜜色の目とか、背も高いし、スタイルもいい。それに、珍しい髪色も。
どれもこれも、善哉君と同じだ。

『もしかしたら、善哉くんだったりして…』

そんなこと、あり得るわけないのに、期待してしまう自分がいる。

考えたら、頭がおかしくなっちゃいそうで、怖い。
でも、あんなに綺麗な子、見たことないってくらい顔が綺麗なんだよなぁ…隠してるのがもったいない。
炭治郎は、何か知ってるのかな？

『はぁ…わからないなぁ…。』

善逸君は、私のこと、どう思ってるんだろう。
あまり話したこともない相手だし…迷惑、とか思われてないかなぁ。
でも、私は善逸君と仲良くなってみたいと思った。

『敬語で話すの、やめた方がいいよね。』

炭治郎は、普通に呼ぶのに、善逸君だけ、君付けなんて、おかしいよね。
敬語だって、同い年なのに、おかしいよね、ましてや、同じクラスの人なんて。
どうかしてる。

明日からは、敬語もやめて、君付けもやめよう。
そうだ、LINEでも送ってみようかな。
少しでも仲良くなるために、LINEでたくさん話をしよう。
学校でも話しかけてみよう。
一緒に帰ったりとか、一緒に昼ご飯食べたりとか、積極的に行かなくちゃ、相手にも伝わらないよね。

仲良くなりたい。
叶うものなら、叶ってほしい。

『まず、LINEしなきゃだよね！…よーし！善逸君にLINEを送ったら、善哉君を見れるってことにしようっ！！！ﾑﾌﾌ(´・ω・)頑張ろ！』

まだ何も書かれていない善逸君とのトーク画面を見ながら、何を打つか、胸を躍らせながら考えた。

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