君は夢の中。【鬼滅の刃】

~なぜ？~ ページ4

『善逸君？聞いてる？』

俺はハッとしてAちゃんの方に向き直った

善「なに？」
と言っても彼女はじっと俺の顔を見つめたまま

やば。もしかしてバレた…？

『善逸くんって』
その続きを待つ
心臓がうるさい。

『嘴平君と仲良いの？』
善「え、」
俺は斜め上をいった彼女の言葉に思わず声が出てしまった

『ん？』
善「あ、いや！なんでもない」
善「仲はいいよ」

『そうなんだ！その…よかったら嘴平君のL○NE教えてくれない？』
と言った

『あ！でも私善逸君のL○NE持ってなかった！』

思わず笑いが込上げる
なんで聞いたの俺にw

『ごめんね！炭治郎に貰うよ！』
と言い炭治郎の方に向かおうとした

その袖を引っ張る
善「いいよ。この際だから俺とも交換しよう？」
勇気を振り絞って言ってみる

あれ。おかしいな
今までは女の子の連絡先を交換するごときでこんなに心臓が脈打つことは無かった

『うん！そうだね！』

といいAちゃんとL○NEを交換する
『あ！嘴平君のもちょうだい！』

そんなに伊之助の連絡先の方が欲しい？
俺はどうでもいい？
《ついで》みたいな感じ？

ってあれ…

俺、なんでこんなイライラしてんだ？

善「ごめん、もうすぐ昼休み終わっちゃうから帰ってからでもいいかな」
『わかった！』

こんなの君の気を紛らわすための口実に過ぎない

そりゃあ伊之助の方が顔もいいし
俺なんてビビりでマスクとメガネだし

はぁ。とため息をついた

善「別に好きなんかじゃないけどさ。」

そう呟いた言葉は
空の青さに溶けていった＿＿

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