〇翔 ページ4
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朝から智にぃの様子が変だなとは気づいてた。
きっと心も体も限界に近い…。
だから大学休んで傍にいようと思ってたけど、遅かった。
潤に抱き着いた智にぃは過呼吸気味。
状況が読めない潤もおろおろと不安げで。
翔「潤、大丈夫。
智にぃ苦しいみたいだから、
そのままぎゅーってしてあげて？」
潤「…！分かった！」
クルっと体の向きを変えて抱きしめ返す潤。
智「じゅん…」
潤「大丈夫、大丈夫だよ、智にぃ…」
俺と潤で声を掛けたら落ち着いてきた智にぃ。
潤「ソファ行こう？ね？」
智「ん…」
潤の制服がしわくちゃになるほど掴む智にぃ。
３人でソファへ移動する。
智にぃは言いたくないって言ってたけど…もう隠せない。
翔「潤…智にぃね、怖い夢をみるんだって」
智「…！やめ、て…翔」
潤「怖い夢？」
翔「そう…潤があの公園に行った日の事。
そして、潤を助けられない場面ばっかりの悪夢」
潤「…！」
智「やめてよ…言わない、で…」
俺の服を弱々しく引っ張る智にぃ。
それでも構わず俺は続ける。
翔「だから智にぃは潤がいなくなるかもって。
現実ではいないのかもって…不安でいっぱいなんだ」
潤「…」
じっと智にぃを見つめる潤。
少し考えた様子で…その後、ふわっと微笑む。
潤「そっか…でも、大丈夫だよ？
にぃ達が助けてくれた…だから、ちゃんと俺はいるよ？」
智「…っ」
潤「智にぃが怖くなくなるまで一緒にいよ？ね？」
智「じゅん…」
潤「智にぃ一回寝ようよ。寝不足辛いでしょ？」
智「ん…」
そう言うと潤は和室に布団を敷きだして…。
潤「智にぃ！きてきて〜」
呼ばれるままフラッと立ち上がる智にぃ。
そのまま２人で布団に横になって。
潤「起きてもいるよ？ね、大丈夫…」
智「…りがと」
ぼーっとしてた智にぃは、スーっと眠りに落ちて。
翔「…」
正直、潤がこんな落ち着いて受け入れると思わなかった。
"あの日の夢"と言われたら必然的にお父さんを思いだす。
潤にとっては何よりも怖い存在。
でも…パニックになることなく受け入れて…。
翔「潤…」
潤「…いつも、逆だから。
悪夢で辛いときたくさん支えてもらったから」
優しい目で智にぃを見つめる潤。
潤「だから…今は俺が、智にぃを支えてあげるんだ」
きっと、精神的に今の潤も落ち着いていて。
智にぃの不安を受け入れてあげる余裕があったのかな…。
翔「ありがとうな…」
潤「へへ…」
照れ笑いする潤の頭を、ぐしゃっと撫でた。
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みゅうな(プロフ) - ちぷさん» お読みいただきありがとうございます。そうですね…たくさんあるお話の中の彼らと一緒に現実で揃う日を一緒に楽しみに待ちましょう。ゆっくり楽しみながら更新致しますので、楽しんでいただければ幸いです！ (2021年5月19日 23時) (
レス) id: 984ee72405 (このIDを非表示/違反報告)
みゅうな(プロフ) - RedButterflyさん» お読みいただきありがとうございます。楽しんでいただければ幸いです。 (2021年5月19日 23時) (レス) id: 984ee72405 (このIDを非表示/違反報告)
ちぷ(プロフ) - こんにちは！更新ありがとうございます。大好きのお話なので嬉しいです。彼ら揃ったところを見られないのは寂しくて仕方ないけどそれでも好きな気持ちは変わらなくてずっと占ツクでお話を探してしまっています。ゆっくりでも更新してもらえたら嬉しいです！ (2021年5月12日 10時) (レス) id: 5d7000c446 (このIDを非表示/違反報告)
RedButterfly(プロフ) - 更新ありがとうございます。楽しみにしています。 (2021年5月11日 19時) (レス) id: 51dc9e08cd (このIDを非表示/違反報告)
みゅうな(プロフ) - ぴさん» ぴ様 お読みいただきありがとうございます。ゆっくり更新になってしまいますが、楽しんでいただけたら幸いです。 (2021年5月10日 22時) (レス) id: 3992cf7183 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みゅうな
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/
作成日時：2021年5月10日 15時
