トナカイ天使の小さいツノ４+*sho×jun*+ (ページ6)

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智「・・潤君、泊めるのはもちろん構わない。

でも、洋服は毎日翔くんが持ってきてあげて？」

翔「えっ・・でも・・」

智「あと、桃ジュースも毎日持ってきてあげて？」

翔「そんなの・・潤、怖がっちゃうよ・・」

智「確かに、怖がると思う。

でも、時間かけていいからまた新しい記憶作っていこう？

潤君と翔君なら、また仲良くなれる。ね？」

翔「また、潤に負担、かけちゃうよ・・」

智「俺らがフォローする。

だから、妖精が記憶を返してくれなくても大丈夫。ね？」

翔「・・っ」

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妖精の力は強い。

前にトナカイ達がクリスマスを怖がった時も、

雅紀が戻すまでトナカイ達はクリスマスを怖がったままだった。

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もしかしたら今回も、

記憶をとっただけでなく、俺を怖い存在と認識させたかもしれない。

そうなったら、本当に前の関係性には戻れない。

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――だからって俺は、何もしないで待つのか？

雅紀が記憶を取った妖精を見つけるまで、家でじっとしてるのか？

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そんなの、潤から怖がられるのが怖いだけだろう。

・・大切なら、また大切だと伝わるようにすればいい。

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翔「・・分かった。毎日行く。

智にぃ、ありがとう。潤を、よろしくお願いします」

智「ふふ、もちろん」

翔「潤の事、伝える。リビング戻ろう」

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それからリビングに戻って智にぃと和くんに潤のことを伝えた。

雅紀はさっそく、妖精たちに聞きに行ってるらしい。

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朝起きる時は傍にいるとか、お昼寝は毎日するとか、

顔にお湯が掛かるのが嫌いでお風呂は１人で入れないとか、

コップに水を入れるのはこぼしちゃうから出来ないとか、

具合悪い時は少しぼーっとするとか・・ほんとに色々伝えた。

和「あの、手がかかる弟ですみません・・。

ほんと、いつもありがとうございます」

和君が若干驚いてお礼言ってくれるくらい色々(笑)

潤「まさき、くんー・・？」

翔「っ！」

智「起きて来たね」

お昼近くになると潤が寝室から出てきて。

和くんと智にぃを見て嬉しそうにしたのも束の間。

俺を視界に入れてビクッと怯えた目をする。

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――覚悟してたけど、正直辛い。

でも、俺は潤からは絶対逃げない。

何より大事な、大切な存在だから。

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翔「潤、おはよう」

潤「かず・・！」

和「おいで？大丈夫だから」

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――大好きだよ、潤。

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