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智にぃの家に着くともう潤は寝ていて。
先に智にぃと和くんに雅紀の兄が事情を説明。
でも、二人も怒るどころか「よかった」って安堵してて。
雅紀の兄はそんな俺らに驚いた顔をしてて。
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雅紀「シュンにぃ、潤くん影響出やすいのと今熱あるから、
記憶そっと戻りしてね？一気に戻しちゃだめだよ？」
早速、寝ている潤に記憶を戻す事に。
雅紀の兄がそっと潤の頬を包み顔を近づける。
潤「ぅっ・・？」
眠ってた潤が不快感からか薄く目を開ける。
潤「やっ・・ぅうっ・・」
翔「潤・・」
嫌々とするように首を振る潤。
思わず側に行き、ぎゅっと手を握る。
潤「ぐる、ぐる・・す、る・・っ」
「ごめん、もう少し・・」
潤「やっ・・っ・・」
「よし、全部戻した」
潤「っ・・」
雅紀の兄が手を離したと同時にふっと気を失う潤。
翔「潤・・！」
「全部戻したので大分疲れたと思います。
しばらくは寝ているかと。何度も苦しませてすみません」
翔「でも・・これで戻ったのか・・」
智「戻ったよ。翔くん、お疲れ様」
そっと智にぃが肩を抱いてくれる。
ーー潤の記憶が戻った。潤が、帰ってくる。
また潤と一緒に笑って・・いつもの日々が帰ってくる。
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翔「・・っ」
智「翔くん！？」
心底ほっとしたら、急に体から力が抜けた。
体が傾き智にぃが支えてくれる。
でも、情けない事に体制を戻す気力すらなくて。
とにかく瞼も体も重い。目の前が段々暗くなっていく。
翔「ごめん・・なんか、力、入んないや・・」
智「ふふ、安心したんだね。ゆっくりおやすみ」
翔「じゅん・・おきたら、おこして・・」
智「りょーかい」
その智にぃの声をきいて、俺は意識を手放したーー。
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ーーどれだけ寝ていたのか。
翔「ぅっ・・」
瞼を開けるとカーテンから光がもれて明るい室内。
横を見ると、眠っている潤。
どうやら智にぃが俺を潤の隣に寝かしてくれたらしい。
潤「すぅ・・」
気持ちよさそうな寝息。
そっと額に触れるとすっかり熱は下がっている。
時間を確認すると10時過ぎ。
安心して、久々に深い眠りだった。
智「あ、起きた？おはよ」
リビングに行くとにこやかな2人。
翔「おはよ、ごめん遅くまで寝てて」
智「全然。よく眠れた？」
翔「うん、久々に」
智「ふふ、よかった」
・
そんな話をしていたら、
・
潤「ふぇっ・・」
起きたのか潤の泣き声が寝室から聞こえた。
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作者名：みゅうな
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/
作成日時：2021年12月3日 22時
