〇雅紀 ページ23
・
翔にぃが潤を避け始めて数日。
潤は退行からは抜け始めたんだけど…。
潤「翔にぃは？しょーに！」
口を開けば「翔にぃ」って(笑)
翔にぃは体調は良くなったんだけど、
相変わらず潤の傍にいると苦しくなってしまうらしくて…。
朝早く出ていくし、夜遅くに帰ってくる。
潤が起きてる時間に帰ってきてもすぐ自室にこもってしまう。
智にぃも翔にぃと何回も話してるんだけど
「傷つけちゃうから…」って結局それで終わっちゃうらしい。
智「きっと俺らが何言ってもダメだろうね…」
雅紀「うーん…」
和「何も悪くないのにね…」
結局、結論が出ないまままた数日…。
ついに、ちょっぴり幼い潤の翔にぃを求める心が爆発した…(笑)
潤「翔にぃとなの！」
智「翔は今日も遅いんだって、ね？」
潤「やだ！翔にぃと！待ってるもん！」
外が暗くなった頃「翔は今日も遅いよ」って智にぃに言われてから
潤は夕飯も、お風呂も、飲み物さえも俺らから受け取ろうとしない。
ひたすら「翔にぃと！」って瞳に涙溜めてソファで寝転がってる。
雅紀「参ったね…(笑)」
和「どうする？」
智「ちょっと無理やりだけど…いい機会かも」
・
翔side
・
『潤が翔がいいって夕飯もお風呂も飲み物も飲もうとしません、助けて〜』
大学で時間潰してたら智にぃからのライン。
急いで飛び出して家に向かってるけど、まだ迷ってるし怖い。
俺が、潤の傍にいていいんだろうか…。
ためらいながらも玄関を開ける。
智「ふふ、おかえり」
翔「潤は…？」
智「ソファでふて寝。起こしてあげて？」
翔「…」
気を遣ってくれたのか、和と雅紀はいなくて。
そっとソファの前にしゃがみこむ。
…ちゃんと顔見たの、いつぶりだろう。
翔「潤…？」
潤「…ん？…翔にぃ！！」
翔「ぅおっ…」
ギューッと抱き着いてくる潤をそっと抱きしめる。
潤「あのね、待ってたの！たくさん！」
まだ幼さの残る満面の笑み。
潤「あ、の…けほっ…」
翔「とりあえず、何か飲もうな」
キッチンからお茶を入れて持っていく。
ゴクゴクと一気に飲み干す潤。
翔「…ふふ、そりゃ喉乾くよな」
続いて聞こえたのはくーっという潤のお腹の音。
「えへへ…」って照れ笑いが可愛くて。
あぁ…やっぱり、守りたいなと思った。
そう思ったら、怖かった思いとか吹っ飛んで。
翔「よし！飯食って風呂入って一緒に寝るぞ！」
潤「うん！！」
智「ふふ…」
久しぶりに、潤の頭をぐしゃぐしゃと撫でた。
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NOA(プロフ) - 焦らずゆっくりでも大丈夫です！ずっと楽しみに更新を待っていますよ (2021年5月8日 12時) (
レス) id: 330ab0f696 (このIDを非表示/違反報告)
空 - そして、みゅうなさんのファンがいることを覚えておいてほしい。私のわがままですが。私はみゅうなさんの書いた小説が本当に大好きです。この小説を書いてくれて、私に人の優しさと愛情を教えてくれてありがとうございます。本当に感謝しています。 (2021年4月9日 6時) (レス) id: 1807a4795e (このIDを非表示/違反報告)
空 - みゅうなさん、お久しぶりです。コメントを送るたび、更新を続けてほしいと願う反面、作者さんの負担になっているのではないかと不安でした。みゅうなさんが決めることに、私が何かを言う権利はないです。でも、できることなら、みゅうなさんの作品は残しておいてほしい (2021年4月9日 6時) (レス) id: 1807a4795e (このIDを非表示/違反報告)
RedButterfly(プロフ) - 更新ありがとうございます。いつも楽しみにしています。この兄弟が大好きなので続きが読みたいです。なのでまた読めることを楽しみにしています。 (2021年4月7日 23時) (レス) id: 51dc9e08cd (このIDを非表示/違反報告)
ぴ(プロフ) - 更新ありがとうございます！いつも楽しみにしています。きっと、色々な思いあるかと思いますが、一読者としましてはこれからも読みたいなと思っています。ここの兄弟が大好きです。また読めることを楽しみにしています。 (2021年4月7日 22時) (レス) id: 2ec53b58cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みゅうな
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/
作成日時：2019年1月3日 23時
