◎潤の傍にいれない次男◎ ページ17
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潤side
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ここはどこなんだろう…。
白い大きな部屋をペタペタと歩く。
何だか最近、ずっとここにいる気がする…。
そう思った瞬間、たくさんの医者に囲まれて。
逃げようとするがすぐに押さえつけられる。
目の前には注射器の針…。
「大人しくしないとお父さんを呼ぶぞ」
「お父さんはすぐ近くで見ている」
そう耳元で言われて必死に頷く。
ここ…病院なの…？
病院には、お父さんがいるの…？
怖い…にぃは、どこ…？
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翔side
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潤「ぎゃーっ…！！」
翔「まただね…」
智「ね…じゅーん？大丈夫だよ〜」
ここ数日連続で潤は悪夢に苦しめられている。
きっかけは病院でお父さんに似た人を見てしまった事。
ちょうどカウンセリングが終わったばかりで不安定な所で
見てしまったから意識を飛ばすほどのパニックを起こして。
その日は家に帰ったら落ち着けたんだけど…。
潤「ぎゃー！や、だぁー…！」
もう何日も悪夢に魘されて起きてしまう。
潤「…ょい、ん…と、さん…っ」
夢との区別がついて話を聞くと
毎回「病院、お父さん」と教えてくれる。
だからこの日もそうかと思ったんだけど…。
潤「んっ…んぅ…」
何だか様子がおかしい…。
翔「じゅーん…？」
抱きしめてくれてた翔も不思議そうに覗き込む。
ポロポロ涙を流しながらぐりぐりと頭を
翔の胸元に押し付けてる。
智「お茶飲む？」
コップを渡してみるも拒否…。
落ち着かせるのが先だなと思って
ポンポンと背中を叩く。
しばらくは泣いてたけど…。
潤「んっ…」
翔「智にぃ、見て？」
智「あらら…」
気づいたら指を咥えてうとうと…。
そのままスーッと眠りに落ちて行った。
翔「退行だね。やっぱり心が限界だったか…」
頬の涙の跡を温かいタオルで拭きながら
翔が辛そうに潤の頭を撫でる。
智「翔のせいじゃないからね？」
翔「ん…」
そう、翔は今回の件を自分のせいだと思って責任を感じてる。
全然翔のせいじゃないのにさ…。
今回カウンセリングには俺と翔で行った。
疲れた潤を先に車に連れて行ってくれようとしたんだ。
その時に、お父さんと似た人に会ってしまった。
俺は会計してて響いた潤の声で急いで行ったんだけど…。
『俺がもっと周りみるべきだった』
『明らかに似てた。先に気づいてやればよかった…』
そう、後悔してるんだ…。
だから悪夢を見るようになってから
翔は俺が何を言っても毎晩潤の傍にいてあげている。
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NOA(プロフ) - 焦らずゆっくりでも大丈夫です！ずっと楽しみに更新を待っていますよ (2021年5月8日 12時) (
レス) id: 330ab0f696 (このIDを非表示/違反報告)
空 - そして、みゅうなさんのファンがいることを覚えておいてほしい。私のわがままですが。私はみゅうなさんの書いた小説が本当に大好きです。この小説を書いてくれて、私に人の優しさと愛情を教えてくれてありがとうございます。本当に感謝しています。 (2021年4月9日 6時) (レス) id: 1807a4795e (このIDを非表示/違反報告)
空 - みゅうなさん、お久しぶりです。コメントを送るたび、更新を続けてほしいと願う反面、作者さんの負担になっているのではないかと不安でした。みゅうなさんが決めることに、私が何かを言う権利はないです。でも、できることなら、みゅうなさんの作品は残しておいてほしい (2021年4月9日 6時) (レス) id: 1807a4795e (このIDを非表示/違反報告)
RedButterfly(プロフ) - 更新ありがとうございます。いつも楽しみにしています。この兄弟が大好きなので続きが読みたいです。なのでまた読めることを楽しみにしています。 (2021年4月7日 23時) (レス) id: 51dc9e08cd (このIDを非表示/違反報告)
ぴ(プロフ) - 更新ありがとうございます！いつも楽しみにしています。きっと、色々な思いあるかと思いますが、一読者としましてはこれからも読みたいなと思っています。ここの兄弟が大好きです。また読めることを楽しみにしています。 (2021年4月7日 22時) (レス) id: 2ec53b58cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みゅうな
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/
作成日時：2019年1月3日 23時
