〇和 ページ13
・
潤君を傷つけた事、本当に本当に許せない。
気づけなかった自分も、許せない。
それはきっとにぃ達も同じで…。
皆、怒りと悔しさが混ざった顔してる。
和「潤君…」
泣きじゃくる潤君を智にぃと一緒に抱きしめる。
ここで「気づけなくてごめん」と伝えたら、
きっと潤君は「にぃは悪くない」とかばってくれる。
そんな優しい子だって、当の昔に知ってるから…。
だから言わない。抱きしめる腕から安心だけが伝わればいい。
どれだけ時間が経っただろう…。
ようやく少し潤君が落ち着いたのを見計らい、
翔にぃはそっと頭を撫でる。
翔「勉強、よく頑張ったな…」
呟くような言葉に、潤君がハッと顔をあげる。
潤「お、れ…なまけて、ない…？」
「「怠けてるわけない！」」
潤「…っ！」
思わず、４人の声が被る。
少し驚いた潤君だけどその後、ほんとに小さく笑って頷いて。
潤「ん…がんばった、よ…」
潤君のその言葉に、今度は俺らが笑顔でうなずいた。
・
翔side
・
されたのが潤だけで証拠がなく、
臨時の先生には注意だけで終わったらしい。
正直、全然納得いかないけどこれ以上潤の心を傷つけたくない。
潤はしばらくは勉強や学校を怖がり避けていた。
俺らも無理に行かせはしないし傷が癒えるのを待った。
もちろん、たくさん甘えさせてあげてね？(笑)
変化が出た初めの一歩はドライヤー。
潤「少し、ね？」
和「おっけー任せて」
耳元での大声のトラウマで嫌がってたけど、
少しずつできるようになって…。
和が勉強をリビングでしても大丈夫になり…。
潤「おれも、やろうかな…」
翔「お、いいよ。教えてあげる」
和が勉強していると少しだけ一緒にやるようになり…。
もちろん、進むだけじゃない。
少し勉強したら「怖い」と言うことも何度もあったし、
悪夢を見てしまいドライヤーを再び怖がったり…。
それでも、段々と俺になら勉強を前のように教わるようになって。
担任の先生が電話をくれるのも大きいみたい。
少しの時間だけど楽しそうに話してる…って智にぃから聞いた。
今回の件、すごく責任を感じてくれているんだ…。
担任は悪くないし、普段充分良くしてもらってるのにありがたい。
そしてついに…。
潤「いってきます！」
１限だけだけど、学校に行くようになった。
頑張れ、潤…。
心の中で何度もそう呟いた。
帰ってきたらたくさん甘えさせてあげよう。
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NOA(プロフ) - 焦らずゆっくりでも大丈夫です！ずっと楽しみに更新を待っていますよ (2021年5月8日 12時) (
レス) id: 330ab0f696 (このIDを非表示/違反報告)
空 - そして、みゅうなさんのファンがいることを覚えておいてほしい。私のわがままですが。私はみゅうなさんの書いた小説が本当に大好きです。この小説を書いてくれて、私に人の優しさと愛情を教えてくれてありがとうございます。本当に感謝しています。 (2021年4月9日 6時) (レス) id: 1807a4795e (このIDを非表示/違反報告)
空 - みゅうなさん、お久しぶりです。コメントを送るたび、更新を続けてほしいと願う反面、作者さんの負担になっているのではないかと不安でした。みゅうなさんが決めることに、私が何かを言う権利はないです。でも、できることなら、みゅうなさんの作品は残しておいてほしい (2021年4月9日 6時) (レス) id: 1807a4795e (このIDを非表示/違反報告)
RedButterfly(プロフ) - 更新ありがとうございます。いつも楽しみにしています。この兄弟が大好きなので続きが読みたいです。なのでまた読めることを楽しみにしています。 (2021年4月7日 23時) (レス) id: 51dc9e08cd (このIDを非表示/違反報告)
ぴ(プロフ) - 更新ありがとうございます！いつも楽しみにしています。きっと、色々な思いあるかと思いますが、一読者としましてはこれからも読みたいなと思っています。ここの兄弟が大好きです。また読めることを楽しみにしています。 (2021年4月7日 22時) (レス) id: 2ec53b58cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みゅうな
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/
作成日時：2019年1月3日 23時
