◇１◆ ページ13
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寒い寒い冬を超え、暑い暑い夏がきた。
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寒がりで、寝坊助で、甘えん坊の恋人と過ごす休日。
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『明日この映画観たい！』
『ん、いいよ』
『後さ、モーニング食べ行かない？』
『いいけど起きられるの〜？(笑)』
『起きられるよ！そしたらさ、朝からデートできるでしょ？』
『ん、まぁ、ね？』
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これは昨夜した会話。
『早起きするんだ！』と可愛い恋人が掛けた目覚まし時計。
その時計がさす時間は・・・非情にも、11時。
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和「はぁ・・また止めたなぁ・・」
スヤスヤと横で眠る目覚ましを切った真犯人に向けて呟く。
――潤君、ほんと起きないな(笑)
まだぼんやりする頭で潤君の赤ちゃんのような寝顔を眺める。
潤「すぅ・・すぅ・・」
和「また潤君のせいでダラダラデートですよ〜・・」
ふにふにと頬をつつくと「んん・・」と顔を顰める。
潤「・・」
ぼーっと瞳が薄く開いて俺を見つめる。
潤「・・いま、なんじー・・？」
和「じゅーいち」
潤「・・ぷしゅー・・」
和「え、なに(笑)空気抜けたの？」
潤「ぬけた〜、楽しみにしてた心がしぼんだ〜」
和「何それ(笑)いいじゃん、午後の見に行けば」
潤「むぅ・・朝から、出かけたかったのー・・」
まだ半分も目が開いてない人がよく言うよ(笑)
まぁ全然期待してなかったけど。
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朝食兼昼食を作り寝ぐせも直さずいただきますをする。
和「そうだ、鞄穴開きそうなんだっけ？」
潤「うん、開いたー」
和「え、開いたの(笑)今日新しいの買おうか」
潤「和が選んで？」
和「何でよ」
潤「んふふ、和が選んだ方が嬉しいじゃん」
和「ふぅーん、まぁいいけど」
その発言が可愛くて、つい緩む口元をお茶を飲んでごまかす。
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もう日常に溶け込んでいる当たり前の幸せ。
彼は体弱いし、お酒も弱くて心配になることも多いけど。
それでも、幸せの方が上回るから。
俺は潤くんと死ぬまで一緒にいたいと思う。
・
・
――でも、俺には幸福な時間は不釣り合いだったのかな。
・
――おい、神サマよ。答えてくれよ。
・
そう思うのは、まだ少し先。
各地で少しずつ、夕立が多くなり始めた時だ――。
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しょうちゃん(プロフ) - 続きが読みたいです！ (2020年5月19日 23時) (
レス) id: d034f78533 (このIDを非表示/違反報告)
梶 - おもしろかったです！たまに涙が出てくるようなシーンがあって話に夢中でした｡ありがとうございます♪ (2018年5月3日 12時) (レス) id: 11356a9e94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みゅうな
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/
作成日時：2017年8月18日 1時
