Assortment of sweets (ページ47)

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タバコ R.Hamaie_04 ページ47

飲み会から数日たった夜。

俺は今めちゃくちゃドキドキしながら約束した待ち合わせ場所で待っている。

何を隠そうこの後Aさんとサシで飲み会だからだ。

あの後Aさんと連絡先を交換し飲みの約束をこぎつけることができた。

ずっと憧れで好きなAさんとサシで飲めるなんて...考えるだけでニヤケが止まらなかった。

「...何わろてんの」

『うわぁ...？！びっくりした...いつからいたんですか』

「待ち合わせ場所にニヤニヤしてるのっぽがおるなーと思って近づいたら濱家やった、笑」

うわ、最悪や。

ニヤニヤしてるところ見られてしもた。

死ぬほど恥ずかしい。

「まだ酒飲んでもないのに顔真っ赤やで」

そう言ってケタケタ笑うAさんと顔が赤いことを指摘されて俯く俺。

『あんま見んといてください...』

「ごめんごめん意地悪しすぎた、笑」

行こうか、と言って歩き始めたAさんの後を追いかける。

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Aさんに連れられて来たお店は地下にある大衆居酒屋で中に入ると魚が入ったいけすもあった。

テーブル席に案内されて俺たちは対面で座る。

「濱家はいつも何から飲むん？」

『あっレモンサワーとかっすかね』

「おっけ～」

手早くAさんは自分と俺の飲み物といつも頼んでいるのであろうおつまみをいくつか注文した。

『すいません、先輩に頼んでもらって...』

「ええよ、勝手に連れて来ただけやし私はそんなこと気にせんから」

「ここいつも一人で来るからなんか変な感じするわ、笑」

『大体一人で飲むことが多いんですか？』

せやな～、と言ってしばらく考え込むAさん。

「多分濱家が初めてやわ、だれかと飲むんわ」

「初めて」というワードにドキリと胸が脈打つ。

少しでもAさんの「初めて」になれたならなんでもいい。

そんなことを思っていたら注文したお酒とおつまみが来た。

「じゃあ乾杯」

そう言ってお互いにグラスをカチンと重ねた。