Assortment of sweets (ページ48)

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タバコ R.Hamaie_05 ページ48

それからお酒も進み仕事の話、それぞれの相方の話、美味しいご飯屋さんの話など色んなをした。

最初の頃に感じていた話しにくさもほとんど感じなくなっていた。

『あそこのお店のカツ御膳まじでうまいんで食べた方がいいです』

「カツか～最近揚げ物食べるとすぐ胃もたれすんねんな～」

『まじ一生後悔します』

「それなら今度出番合間に連れてってくれへん？」

『もちろんです！』

次の飯の約束もこぎつけれた...！

心の中でガッツポーズをして何杯目かレモンサワーを飲み干した。

「あっそうや」

「ちょっと行きたいところあんねんけど、いい？」

『？、いいですよ』

そう言って会計を済ませて店を出た。

やって来たのは夜にやっている府内の水族館だった。

「ここのクラゲの展示が見たかってん～」

酔いが回っているのかいつもと違って口調が柔らかいAさん。

それがかわいいな...なんて思っていると。

「綺麗やな...」

円柱の水槽に展示されているクラゲに顔を近づけて見るAさん。

そのとろんとした瞳と酒の酔いで少し火照った白い肌が暗がりの中から見えて目が離せない。

『綺麗です...』

ついAさんの顔を見ながら言葉が出てしまった。

「何？私が？」

そう言ってふふっと笑うAさんがあまりに美しくてドキドキが止まらなかった。

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「おもろかったわ～」

『クラゲでも色んな種類がいるんですね』

展示を一通り見終わってお土産の売店の前を通り過ぎようとしていたら突然Aさんが引き返して

「なあ、これ濱家に似てへん？」

そう言って手に持っていたのはカワウソのキーホルダーだった。

『よく言われるんですけどそんな似てます？』

「うん！そっくりやで～」

「これ買おうかな」

『えっ...』

「なんかこれ見たら今日のこととか濱家のこと思い出すやん」

そんなん反則やん。

俺に似た動物のキーホルダーつけてくれるなんて...。

『あの、』

『俺もそれ買って身につけてもいいですか』

「おん、ええよ～」

お揃いやな～、なんて言って俺に見せてくる二つのカワウソのキーホルダー。

今思ったけどこれってなんかデートっぽいな...。

早速キーケースにつけた俺のカワウソとどこにつけようかな～なんて考えながら歩く(名前さん)。

もっと知りたい。

Aさんが好きなものとか趣味とか。

もう少し勇気がもてた時に伝えてもいいですか__。

そう思いながら俺はAさんの持つカワウソを見ていた。