Assortment of sweets (ページ3)

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スーツのあの人 K.Kawanishi_03 ページ3

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『無視せんでよ、笑』

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さっきの出来事を思い出して一人で熱くなっている。

暗がりから見えた私に向けられる優しい目線と言葉__。

どれを思い出して顔から火が出そうなくらい恥ずかしい。

でも、嬉しかった。
気まぐれでも川西さんの目に自分だけが映っていた。
それだけで充分幸せだ。

「仕事に集中...できないよ...」

『Aちゃん』

「っえ！...びっくりした～...驚かさないでくださいよ川西さん...』

人があまり来ない廊下で気持ちを落ち着かせていたはずなのに
影から急に現れた彼にびっくりしてしまった。

『だって、声かけようと思って探してたらこんなところにおったから...
　
　何しとったの？こんなところで』

「えっと...」

言えない。川西さんへの思いを落ち着かせようと思ってたなんて...。

「一人反省会してました！さっきキュー出すタイミングミスってしまって！」

不自然さが出ないように明るく振舞ってはみたけど

『嘘つき』

そういって私の両頬をむにむにとつまんできた。

「う、うそひゃないでふ(うそじゃないです)」

抵抗する私の顔を見て
クックッと笑っていたかと思えば

『ねえ、俺と水田くんが話してたの聞こえた？』

さっきとは違った真剣な眼差しで尋ねられる。

「えっ...」

「俺的には精一杯伝えてるつもりやってんけどな...笑

　こんな感じに伝わってしまうとは思わへんかったわ』

それって
まるで川西さんが想う人が

『ちゃんと伝えさせてもらうわ

Aちゃんのことが

好きやねん__』

私みたいじゃないか。

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to be continued...