Assortment of sweets (ページ16)

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ありのままで Y.Kawai_03 ページ16

入院して1ヶ月がたっていた。
病室から眺めるテレビにはゆずるの姿もあった。

「ゆずるはおもろいなー...」

ゆずるは若手の時から真面目でいつ自分の順番が回ってきてもいいように準備していた。
途中で自分の思いを諦めた自分と違ってやりたいことが出来るように必死に努力した結果だ。

自分は早々に諦めて目先の欲に負けたのだ。

「もう終わりなんかな...」

『Aっ！』

急に病室の扉が開いたと思ったらそこにはさっきテレビで見ていた人間が立っていた。
随分走ったのか額にはうっすら汗が滲んでいる。

「久しぶりやな、なんでここがわかった...」

『何しとんねん！』

それは初めてみる表情で、本気で怒っていることが伝わってきた。

『俺言ったよな？自分のことは大事にせなあかんって！何を聞いとったんや！』

「.....」

『人がどんだけ心配したと思ってんねん...Aに何かあったらもう俺は....』

「大丈夫よ死にはせんから、笑」

『もう体張るの禁止や』

「はっ？」

『もう金輪際体張る笑いはやらせん、同期からのお達しや』

「そんな無理やわ私は、」

『ほんまは今のお笑い、やりたないんやろ』

「それは...」

『俺が連れてったるから、もう一回』

『お前がやりたかったお笑いで這い上がろうや』

『大丈夫、俺に任せとけ』

そう言って笑うあなたの笑顔に私は救われたんだ__。

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なんかキュン要素が少なくてすいません...。
次のお話はもっと恋愛感を強めに出しいきたいと思います。。。