Episode1064 ページ25
✿
困ったような表情で頭を掻くタルルであったが、
ナチュラルにタママをディスったような発言をし、
彼の態度に腹を立てたタママは少しだけ握り拳を震わせる。
「んなことどうでも良いだろぉ！
何しに来たんだよお前！」
「あ、実はオイラ…ケロン軍に入隊したんっすよ」
「え、ええ…？」
自分が知らない間に、後輩がケロン軍に入隊したことを知り、
タママは目を見開いてタルルを見ていた。
＿＿＿＿＿＿＿＿
一方、司令室にはケロロ、ギララ、モア、クルルの4人がいた。
ケロロは外の様子を確認しようとモニターを映すが、
ネットワークが切断されている為、確認することも出来なかった。
「ゲロ…。外の様子は分からないのでありますか…？」
「ダメです…。音声でしか外部の状況が掴めません」
「無いよりはマシだ。出しな」
「はい！」
クルルのから言われて、モアは外部からの音声を大きくして、
一体何が行われているのか確認しようとした。
そして、司令室内にはある声が響いた。
〈既に我が隊の先鋭3名が行動を開始している。抵抗は無意味だ〉
「こ、この声は…」
「……まさか…っ」
淡々と喋る低い声にケロロとギララは反応し、
両者とも冷や汗を垂らしていた。
〈指揮官はガルル。お前か…〉
「…やっぱり……ガルル中尉…」
「ゲロ！？ガルル！？」
自分の予想が当たったギララは歯を食いしばり、
ケロロはまだ地球にいなかった頃を思い出す。
＿＿＿＿
「ゲロモンよ、私は帰って来た！」
＿＿＿＿
「『ゲロモンの悪夢』と呼ばれたあの…
ガルル中尉でありますか！？」
「……まずい…」
「くっ…。こいつァご機嫌だァ。状況は最悪ってわけだなァ」
かなりの強敵の登場にモア以外の3人は顔を顰めたり、驚いたり、
あのクルルでさえも焦りが伺えた。
＿＿＿＿
「何故だ…何故今頃になって…お前が…」
「分からぬか。ギロロ」
「な…に……？」
ゆっくりと地面へと降りてくるガルルに
ギロロは彼が何の目的で地球に来たのか、理解出来なかった。
そして、ガルルは地面へと着地して、
腰に手をついてギロロに向けて口を開いた。
「気を付けぇ！」
ガルルからいきなり大声で言われたギロロは
体をビクつかせながらも背筋を伸ばして立つ。
「回れぇ！耳！」
「どわぁっ！？耳！耳！？
回すって…こ、こうか？！」
回れ右をしようとするが、『右』ではなく『耳』のようだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 23人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「男主」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Irobi(プロフ) - クロごまさん» コメントありがとうございます。ご感想もとても嬉しいです。励みになります！ (2022年2月3日 16時) (
レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
クロごま - こ、コピーロボット！？これは予想していませんでした…。 (2022年2月3日 13時) (レス) id: cb56eb981d (このIDを非表示/違反報告)
Irobi(プロフ) - 木綿のおとうふさん» ありがとうございます！そう言っていただき、とても嬉しいです。励みになります！ (2022年2月1日 20時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
Irobi(プロフ) - ゆっこさん» ありがとうございます！(^^) (2022年2月1日 20時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
木綿のおとうふ(プロフ) - 劇場版お疲れ様でした！上等兵くん凄くかっこよかったです！ (2022年2月1日 13時) (レス) id: 8b26f2b109 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Irobi | 作成日時：2022年1月31日 23時
