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Episode1277 ページ14




「拙者も…ギララ殿と同じようにチラシを配って…
「まぁ所詮は、素人の作るカレーだったということか」」



ドロロもビラ配りをしていたらしく、
チラシを見せて話そうとするが、ギロロに遮られてしまい、
ろくにセリフすらも喋れなかったドロロは
悲しさから涙が止まらなかった。

そしてケロロはギロロから『シロウト』と言われ、
ナイフのように矢印が頭に刺さった。



「肝心のペコポン人の舌に合わないんじゃ…」



「ゲロ…」



タママも申し訳無さそうに毒を吐き、
しっかりと『マズイ』と評価されたケロロは
またもや矢印がナイフのように刺さった。



「皆だって…皆だって…!」


____



「「「うわぁ…!美味しそう!」」」



____



「って言ったじゃないかぁ!!!うわーーーん!!!」



ケロロはあまりの悔しさやらショックやらが混ざり、
司令室から出ていってしまったのだった。



「…言ったっけ…」



ギロロやタママが肩を落とし、ドロロが誰にも気付かれなくて泣いている時に
言った記憶のないギララだけは小首を傾げて呟いた。





「うっ…ぐ、っ、ひぐッ。
わがはいの…かれーは…!うれないかれー…ッ」



ケロロは明日オープンするカレーショップの前に這って、
自分の作るカレーに対してネガティブに捉えていたのだった。

____



「ク〜ッククククク」



しかし、ただ一人の男は司令室に置いてあった
カレーのところへとやって来た。


____




─そして翌日。



「昨日は軍曹に酷いこと言っちゃったかなぁ…」



「だって…美味しくないものは美味しくないんだし…」



「へへっ、そんなこと言って姉ちゃん。
今日は軍曹にお返しのカレー作ってあげるんでしょ?」



冬樹は笑いながら夏美の持っている袋を見ると、
人参やじゃがいもやカレールーが入っており、
見る限り、ケロロに作ってあげようとしたのだろう。



「ま、まさか!暑くなってきたし、
またカレー食べたいなぁって…」



顔を赤くした夏美は顔を逸らして言い訳を並べていた。
相変わらず素直でない。

そんなこんなで商店街を歩いていると、
夏美は遠くにある行列が目に入った。



「これが噂の店か!」



「すっげぇ美味いらしいぜ!」



並んでいた男性客二人が並んでいる店について話していた。



「いらっしゃいませー!いらっしゃいませー!
本日開店の話題のお店!カレースナックGON!ですよー!」



その店の前で接客をしていたのはモアだった。

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作者名:Irobi | 作成日時:2022年3月18日 20時

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