第21話 ページ26
私が片山という苗字を名乗ってから早20年を過ぎている。
さて、さっきは兄と喧嘩して来たが。
まずは私が養子という件。
それは私にとって本当に初耳だった。
それが事実なら、私と兄は他人という事になるが。
それでも、私は兄に対しての気持ちは何も変わらない。
来夢「本当、嘘だと信じたいんだけどね…」
散歩って言っても行く場所ないからな〜。
川遊びでもしようかな。
来夢「……うーん、ドーナツ食べたいなぁ」
迷った時にはドーナツが一番!
だからね!
亮「来夢!」
来夢「お兄ちゃん?仕事は?」
亮「仕事とか関係ない、ただ心配で」
なんか言い方、気に入らないというか。
でもまぁ、お兄ちゃんは昔からこんな感じだからな。(主に私に対しては)
始ちゃんと態度が全然違う。
亮「血の繋がりとか関係ないだろ?俺らはこれからも変わらずにやっていけばいい。」
そうか、その考え方もあるのか。
やっぱり私には甘いよね。
来夢「……たしかに、そうかもね。」
亮「………じゃあ帰ろうか。」
来夢「……わかった、お兄ちゃん。」
血が繋がってないのに、仲良くしてくれるのね。
それに、始ちゃんがなんだか羨ましいとさえ思っていた。
初めて会った時から。
バンドマンの時のあの子でさえ。
来夢「やっぱり、 お兄ちゃんは最高だよ!」
亮「褒めても何も出ないぞ?」
バンドマンって……と嫌ってた時期もあったが兄がバンドマンだった事でこんなに好きになれたからね。
バンドマンも悪くはないね。
来夢「でも、お兄ちゃん大好き!」
(完)
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作者名:黄泉 | 作成日時:2018年4月15日 19時