第１１０話 ページ18
太宰「…零！」
零「探偵社にも迷惑かけたな。でもこっちの目的も果たせたし。帰るぞ。」
和泉「はい！」
零「……怒ってる？」
和泉「………。」
顔が強張ってる…無言でも怒っているという事が分かる。
やっぱり、真冬ちゃんを傷付けるのは悪かったかな？
太宰「……当たり前じゃないか。」
零「お兄ちゃんにはわからないんじゃない？」
和泉「お互いの了承の上です、貴方に何がわかるんです？」
太宰「勝手に連れ去るのはやめて頂きたい。」
和泉「おや、彼女は自ら進んで出てきたのですよ」
太宰「それでも……特に君は許せないね。」
和泉「許さなくても良いですよ。……私たちは元々仲間ではありませんもの」
太宰「……兎に角、傷付けるなんて…」
和泉「早く運びましょう……零さん。」
零「……そうね。お兄ちゃんまた遊ぼう。」
太宰「……っ」
中島「……太宰さん？」
・
・
真冬「ん…！」
来華「おはよう。」
真冬「……ありがとう。ここは…？」
来華「零さんが用意した病院。」
真冬「……そう。」
来華「かなり深手だったみたいね。」
真冬「あは……探偵社は１人も入れないで。」
来華「…勿論。」
真冬「来華、治は怒ってる？」
来華「とっても。」
真冬「……検査結果は？」
来華「異常でしょ、これ。」
真冬「……ふぅん、肺結核ねえ。」
来華「笑える。でも……治療専念ね？」
真冬「来週の……パーテイーには出れそう？私。」
来華「先生と相談してきますわね」
真冬「待って、行かないで。」
袖を持ち動きを制止する。
来華「…わかったわかった。」
真冬「零さんの目は？」
零「ふふふ、貴女の作戦の所為で目に銃弾受けてねえ？」
真冬「あ、零ちゃん。」
零「急にちゃん付けかよ。……なんとかして特に太宰の侵入を防いでるのでね？」
真冬「…ありがとうございます。」
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作者名：黄泉 | 作成日時：2018年10月11日 18時
