第１０９話 ページ17
和泉「あ。いっけね。真冬ちゃん片付けないと！」
ゼロ「ちょ、まっ……」
和泉「……仕方ないなぁ。一応はボスの命令もあるんでね。」
中也「和泉、まさかマフィアを裏切ったのか…？」
和泉「……えっ」
こんな質問受ける筈ではないんだけど
というか裏切ってはいないし、そもそも任務だし。
中也さんこの事知ってる上でこの質問を？
考えがまとまらない。
ゼロ「和泉、元マフィアなのか…？」
と、聞いて来てるが現マフィアの間違いだ。
和泉「し、仕方ありませんね。」
太宰「敦くん、わかってるね？」
中島「は、はい！」
和泉「矢張り、人虎が来るか！」
庭の草花を盾にし隠しておいた“アレ”を木の枝で足元まで乱雑に投げる。
慰謝料多めに払わせよう。というか零様に払ってもらおう。
中島「草……壊してもまだ生えてる…！？」
太宰「待て敦くん、攻撃をやめるんだ！」
中島「なぜです！？」
太宰「あの奥に真冬がいる！」
中島「えっ！？」
零「中也さんはボスの元へ。後は３人でどうにかします。」
中也「わかった。」
和泉「……其の草花には触れないで下さいね？触れれば…治さんならよくわかる筈です。」
太宰「……なんて事するんだ。」
和泉「退屈凌ぎに決まってるじゃないですか。」
太宰「退屈凌ぎ？」
和泉「……そうなんですよね。というかそんな大勢で来る必要ないですよね？」
零「そうね。でももう報告は済んだわ。早く帰りましょう。」
和泉「……もう帰るんですか？治療費は？」
零「後でちゃんと振り込んでおくから何も問題はないわ。」
和泉「………真冬。まだ(意識)ある？」
真冬「っは……ありま…す」
太宰「説明が欲しいな。」
真冬「いやね、なかなか面白い事があるからさ。この男の元にきたんだけど。ドスくんに騙されたー。」
太宰「ドス君…？話が見えないのだが。」
真冬「……要は、治を困らせるためにこの集団を利用したの。」
太宰「そんなんだからこっちは困るんだよ。本当に勘弁して。」
真冬「……和泉、請求量倍にするぞ。」
和泉「へ、あ！」
真冬「痛い痛い……和泉。」
和泉「あ……」
太宰が触れた事により、草花が消えて無くなった。
どさっと音がして真冬が落ちてきた。
真冬「ッ……！」
太宰「真冬……！？」
零「ひゃー、和泉ちゃん最高だね！！」
真冬「……零、この作戦」
零「ええ、お疲れ様。和泉運びなさい。」
和泉「え……あ、はい！」
零「騙して悪かったな。お兄ちゃん、人虎。」
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作者名：黄泉 | 作成日時：2018年10月11日 18時
