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第35話 ページ38

冬華「ん……治。」

まだ川の上流あたりかな。
少し怖いけど治も一緒だ。だから…怖くない。

太宰「……ん、そろそろ…。」

冬華「治…?」

薬が効いてきたのか……私も眠たくなってきた。
少し、少しだけなら……大丈夫だよね。

治が側にいるのに安心して私は意識を手放した。



ーー下流

太宰「けほっ……もう早朝か。」

川から上がるが冬華がいない。

冬華「ここどこ!?」

眠っていて曖昧なのか。川のど真ん中で慌ててた。
可愛い。
明日もやろうかな

太宰「こっちだよ。冬華。」

冬華「……治。」

太宰「怖かった?」

冬華「……ううん。とっても幸せだった。」

太宰「…幸せ、か。」

冬華「うん。」

太宰「寒いだろうけど、待ってて」

冬華「はい。」


ーー数十分後

太宰「はい、これ。」

小さな箱を手渡された。

冬華「これは何?」

太宰「……指輪だよ。」

冬華「嬉しい。」

太宰「ッ……!」

嬉しそうな顔。すごく真っ赤にしてる。というかなんで入水したんだっけ?

冬華「……そろそろ家に帰ろ?」

太宰「だね……風邪引きそう。」


冬華「……寒い。」


ーーー

太宰「珈琲美味しい。」

冬華「そうだね。あ、朝御飯何する?」

太宰「冬華。」

冬華「……ぶっ飛ばす!」

太宰「でも入水も良いでしょ?」

冬華「そういえば……毎日こんな感じ?」

太宰「まぁね。」

冬華「今日は……何処行く?」


太宰「……ん、どこか遊びに行こうか。」

冬華「……治の好きな場所でいいよッていいたいけれど……何処か楽しいところ!」

太宰「……うん、行こうか。」

冬華「えーっと、予定的には……競馬場以外だったら何処でもいいかな。」

太宰「あっ……いいよ。」


冬華「矢張り行きたいと思った?」

太宰「いいや?」

冬華「……。」

太宰「どうかしたの?」

冬華「獲物がかかった。森に行くぞ。」

太宰「……?」


ーー森

冬華「もう出てきて良いだろ……ナナ。」

太宰「ナナ?」

冬華「魔法少女サイトの管理人の1人。獲物はもっといるのよ。だから治と2人できた。」

ナナ「バレてたか……まぁ忠告しにきたんだよね。冬華たん。」

冬華「そう、御礼だけは言っておく。ところで……ステッキでの犯罪は……無能な軍警では取り締まれない……で合ってる?」

ナナ「うん。まあ事故に見せちゃえば問題ないよ!」

冬華「そう。……ならあの狂犬の始末はステッキでする。御手伝いしてよね。」

ナナ「うん、乗った。」

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作品ジャンル:恋愛
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作者名:黄泉 | 作成日時:2018年7月21日 20時

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