第11話 ページ13
もう二ヶ月。
妹が姿を消してから2ヶ月がたった。
「すぐに帰ってくるさ。」と太宰は笑っていた。
それだといいのだが。
妹はあの怪我で動けないハズなのに。
織田「……妹は、なんで消えた……。」
なんとも言えない寂しさが全身に駆け巡った。
太宰「大丈夫だって。あの子はしっかりしてる。ただ観光とかでしょ。」
織田「太宰!」
太宰「ああ、ゴメンって。」
主人「織田作ちゃん、いつも悪いね。生活費。」
織田「ああ、俺のはそれくらいしかできないからな。」
主人「そうかい。妹さんは?大丈夫なのかい……?」
織田「どうだろう、携帯も繋がらないな。」
主人「……帰ってくるといいいね。」
織田「ああ。」
その数日後。
洋食屋の主人と子供達は殺されてしまった。
主人は銃で撃ち殺されていた。
織田「……?」
ふと横をみると妹がいた。
妹はなんとも言えない表情で燃えているバスを見ていた。
冬華「お兄ちゃん……ただいま。」
織田「冬華、あんたどこに居たんだ!?」
冬華「友達の家にいたの。それよりも、私ね_____。」
織田「……ふ…ゆ……か?」
妹の言葉に驚いた。
そして、その表情は本当に嬉しそうだった。
何が満足だったのか。
あの子供達をさらったのは確実にミミック兵だった。
妹の目的は?
それに、妹はこんな性格だったか?
それも全部忘れてしまった。
冬華「……お兄ちゃん、どうかしたの?何処に行くの?」
織田「子供達の仇を討ちに。」
冬華「そう、お兄ちゃん……矢っ張り。」
太宰「織田作、行くな!」
織田「……。」
兄は無言で例の森の方へと歩いて行った。
冬華「私も、一緒に行く。」
織田「やめておけ。」
冬華「……それでも行くから。迷惑はかけない。」
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作者名:黄泉 | 作成日時:2018年7月21日 20時