検索窓
今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:5,205 hit

第22話 ページ32

三日月「……審神者。」

ミカ「ふふ、君たちの話が聞きたいわ。」

露乃「透華……。」

透華「話すわけがないわ。」

かちゃりと刀を持ち直す音がする。
本当術で操るとかいい迷惑ね。
彼女が本当の審神者なら。

本当に人間ならば……


透華「なんで、こんなことをするのか。」

小春「透華、私たちには関係ないわ。」

透華「ここの刀剣がかわいそうだわ。そうだ、鶴みたいに引き取ったら……。」

露乃「透華っ!」

三日月「……審神者の命令は絶対だ。話せ」

露乃「見たとおりよ。」

光忠「……君たちはもう必要ないからね。」

伽羅「ああ。」

小春「え、ちょっと待って。」

来夢「……待って。露乃早くこっちに来てよ。」

露乃「大丈夫。私が居るから問題ないでしょう。」

彼女の首元に刀。

小春「ほら、やっぱり危ないじゃない。」

来夢に杖のステッキ。小鞠の日本刀ステッキを借りて抱きかかえとく。

露乃「小春……。」

小春「良いよ、切りたいならとことん切りなよ。でもこの子を傷つけるのは……絶対に許さない。

ーー

乱「ちょっと待って……やだ。」

山姥切「おい、光忠、大倶利伽羅!こんなことをして許されるとでも……?」

光忠「それは許されると思うよ。だって審神者の命令だし。……研修ちゃんはたくさん居るし。」

小鞠「ひっ…」

血塗れになった小さな部屋。
杖のステッキを握ってるのは露乃ちゃん。

透華「つ、露乃?」

小鞠「そ、そんな。」

小春「けほッ……駄目…そんな…事って。」


透華「小春!」

小春「露乃、そ、そうだ。血を飲ませるから……ねえ。」

露乃「ごめんね……もう…寿命……。」

小春「嫌だ嫌だ。寿命は治せない……どうしたら…。」

露乃「……小春…。私がいなくても大丈夫よね?……ね?」

そう言って動かなくなった。
どうして……使い切っちゃうの。

小春「……。」

山姥切「光忠……主も!もう他人を巻き込まないでくれ!」

そう言った思いは伝わらずに少女の身体に刀が突き刺さる。

ミカ「ああ、つまらないの。」

彼女が指を鳴らすと二振りの目が元に戻った。

光忠「……え?」

小春「……露乃ちゃん……すぐそっちに…。」

小鞠「小春、この魔法を解除して!お願い早く解除して!」



ようやく解除された。
仲間である魔法少女がひとりが亡くなった。

いつかはこんな日が来るとは感じていたがこんなに早いとは。


しかし、魔法少女になったからには遅かれ早かれ死は訪れる。


『彼女が早かっただけ。』

第23話→←第21話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.3/10 (3 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
8人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

この作品にコメントを書くにはログインが必要です   ログイン
感想:  ログイン

@(プロフ) - 貴方の文ストの作品だがオリジナルフラグ立ってんぞ初心者じゃあるまいしルールくらいちゃんと守れ (2018年6月23日 17時) (レス) id: 2ba178c985 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:黄泉 | 作成日時:2018年6月14日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。