49 ページ49
どんなに不運でも流石に...
｢うわぁぁぁ！！｣
｢まさか!?｣
サッと服を着て急いで声の方向へ駆け出す。
｢伊作！！｣
｢その声は...Aちゃん？｣
そこには、所々に泥がついた、人間の伊作くんが居た。
｢わぁ、起こしちゃった？｣
｢良かった、モグラじゃない...｣
｢モグラ??｣
｢まぁ、上がりなよ｣
持ってきておいた縄ばしごを掛けると、伊作くんが登ってきた。
｢何で穴に落ちたの？｣
｢いやぁ、朝日が綺麗だなって思ってたら、下に落とし穴があって〜｣
｢不運だね...｣
｢それで、モグラってどういうこと？｣
｢あぁ、実は夢で伊作くんがモグラになってて...｣
｢モグラに？｣
｢驚いてたら...｣
『僕と結婚してください！』
｢...やっぱ、何でもない｣
｢えっ!? 教えてくれないの？｣
｢や、その…お、覚えてないの！｣
｢そうなんだ〜｣
い、言えない...もぐらになった伊作くんに求婚されたとか…言えるわけない！！
｢じゃあ、僕のこと伊作って呼んだのも、覚えてない？｣
｢えっ!?｣
そういえば、言ったような…？
｢僕としては同級生だし、そのままでいいと思うんだけどな〜｣
｢えっと…でも、伊作くんもAちゃん呼びだし｣
｢じゃあ僕もAって呼ぶね｣
僕“も”って何!? 私も呼べってこと？
いや、そんなの恐れ多いというか...
ラッキーアイテム
兵糧
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 239人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ねこまる - めっちゃくちゃ面白かったです！更新楽しみにしてます！ (2023年4月12日 21時) (
レス) @page42 id: 580960554b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：白桃 | 作成日時：2023年3月5日 8時
