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「伊作くん?」
「退学ってどういうこと!?」
「元はと言えば先輩のせいです〜」
「私の事…話したでしょ?」
「あっ」
「私、伊作にも口止めし…てないか?」
「されてない、ね…」
よく良く考えれば伊作くんには口止めをしていなかった。やらかした。
3人を振り切って無理にでも追いかけておくんだった。
「いや、でもさ、目立ちたくないって言ったじゃんか…」
「ご、ごめんね?保健室で包帯巻いてる時につい…」
「つい、じゃないんだよ…」
口止めしなかった私も悪いかもだけど、目立ちたくないモブ心を分かってくれない伊作くんも悪いと思う。
でも相手が同室の彼とか、火薬使いの彼とかじゃなかっただけまだマシかな…
「本当にごめんね…」
「いいよ、悪気は無かったわけだしさ」
「Aちゃん…!」
「2度は無いからね?」
「肝に銘じときます…」
「良かったですね、伊作先輩!」
「そうだね、乱太郎」
「何でもいいから、とにかく食べましょうよ〜」
「しんベヱ…何でもいいってこたぁないでしょう」
「ごめん、お腹すいたよね。食べよっか」
そういえばこの子達を待たせてたんだった。
しんベヱくんとか、凄く我慢してくれてたのが伝わってきて…申し訳ない。
「お隣失礼します〜」
「じゃあ僕も!」
「…どうぞ」
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ねこまる - めっちゃくちゃ面白かったです!更新楽しみにしてます! (2023年4月12日 21時) (レス) @page42 id: 580960554b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白桃 | 作成日時:2023年3月5日 8時