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「父さん。母さん。行ってきます」
「「行ってらっしゃい」」
昨年11歳の誕生日を迎えた日、私は忍術学園への入学を言い渡された。
聞けば男子だけの学校であり、私が初の女子だと言う。
祖父がそこの学園長さんに顔が利くらしく、相談どころか、既に入学が確定しているということだ。
なんだそれ、話が早すぎる。本人に何も言わずに進めすぎでは無いのか。
同じ女もいない中での生活ということで、当然抵抗したが、立派な忍者になる、という幼い頃からの目標を盾にされ、渋々入学することにした。
「不安だなぁ…」
別に、
“初の女の子なんて、みんなから注目の的で、みんなから狙われちゃう、どうしよう!”
…などという幸せな思考回路は持ち合わせていない。
どちらかと言えば異性の中に馴染めるか、受け入れてもらえるかなどが不安で仕方がない。
まぁでも、忍者の学校なんてそうあるものでもないし、ましてや女を忍者として育ててくれるところはそうないだろう。
こうなったのも運命ということで、後は明日からの自分が何とかするだろう。
これからの学園生活に思いを馳せながら、1歩、また1歩と歩みを進めた。
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ねこまる - めっちゃくちゃ面白かったです!更新楽しみにしてます! (2023年4月12日 21時) (レス) @page42 id: 580960554b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白桃 | 作成日時:2023年3月5日 8時