【第五人格】絵描きは占い師を描きたい！【イライ・クラーク】

▽傷が増えた頃 ページ8

絆創膏やら包帯が体に増え始めた頃、

郵便受けに一つの手紙が入っていたのが眼に入った。


俺宛の手紙を開くと見たことがある名前が書かれていた。

"ナイチンゲール"、確か第五人格で幻想ホールにいた人。

ペット一覧で鳥でもあった人だな。


手紙を見て、電撃が走った。

それと同時に育ててくれた両親に申し訳ない気持ちになった。


書かれていたのはあのゲーム参加の事だけだ。

勿論ここに集まる人達に会いたくて俺はこの世界に来た。

それに今は俺の価値観を馬鹿にする人ばかりがいる。

だからといって、こんなに愛情を注いでくれた両親を捨てられない。


迷ってしまう。


せっかく死神さんが切符を渡して、

特別にこの場所に行けるようになったのに。

それをやすやすと俺は捨ててしまうのか。


今まで、両親に与えられた、返しきれない愛情と恩を捨てて、

帰れるかもわからないゲームに参加するか。


選択肢は追われる。

ダメだ、俺じゃ決められない。

今の俺では迷ってしまって仕方がない。


でもじゃあ、これは誰に相談すればいいんだ？

この気持ちは…思いは、

一体どこに吐き出して決めれば良いんだ？


クラクラとした目眩と不安が俺を襲う。

重々しい選択が迫っている。

▽相談を→←▽気にしないで

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