16話:危険な飲み物。 ページ16
「いたる……いつ外に出してくれるんだよ、流石にもう…」
兎沢「僕は"兄貴を守る”って言ったでしょ?兄貴は僕に全部任せればいいの。」
「至……。」
ここから出たい、と言ってしまったら怒るだろうか。
俺は至を傷付けたくなかった。
至を拾ったあの日。
至は酷く痩せ、震えていて、無口で。
周りからは”酷い言葉"を言われていた。
兎沢「兄貴、ミルク入れたよ。飲むでしょ?」
「・・・うん。」
至るの入れる暖かいミルクは美味しい。
だが、飲むと妙に眠たくなる。
俺がミルクを飲もうとした瞬間だった──。
?『飲んじゃだめっ…!!』
そう聞こえたのは。
…だれ?幻聴か?
疲れていることもあり、再び俺はミルクを口に運ぶ。
?『飲んじゃダメだってば…!!!』
「!?……っ」
幻聴ではなかった。
確かに人の声が聞こえる。
?『いいから飲まないで…!落ち着いて、心の中で喋って。』
「(…お前、誰?幻じゃないよな?)」
目を疑った。
だって目の前に身長の小さな男の子が浮いているのだから。
アキ『俺はアキ。君が冷静な子で良かったよ。…あっ、安心して。俺の姿は君にしか見えていないから。』
「・・・。」
安心してと言われても。
アキ『と、とにかく、まだ眠いとか言って至を誤魔化して!』
「(……分かった。)」
アキに言われた通り、俺はミルクを飲まない事にした。
「…ごめん至。まだ眠くて……。」
兎沢「…無理しなくていいよ。コップ、横に置いとけばいいから。」
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ヨーグルト - ガァァァァァァ好きィィィィィィィィサイコーだぁぁぁぁぁ更新頑張ってください好きィィィィィィィィ (2020年5月25日 23時) (レス) id: 5f6f60e1f9 (このIDを非表示/違反報告)
ひかね。(プロフ) - ゆゆさん» ありがとうございます!!!!そう言って貰えると嬉しいです!!! (2020年5月16日 6時) (レス) id: 07178f9411 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - やだこの小説さいっこうじゃないですか! (2020年5月15日 22時) (レス) id: df3053a0b9 (このIDを非表示/違反報告)
ひかね。(プロフ) - 皇さん» ありがとうごさいます☆嬉しいです! (2020年5月15日 6時) (レス) id: 07178f9411 (このIDを非表示/違反報告)
皇 - はぁぁぁぁ、何なんですか?これ、くっそ大好きです☆ (2020年5月15日 0時) (レス) id: 8fe2495ae6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひかね。 | 作成日時:2020年5月14日 14時