Episode1459 ページ46
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ラビーはペコリと頭を下げてから日向家に向かい、
ギララは556をおぶりながらフライングボードに乗せる。
「…は、あぁ…ッ」
流石に体重的にも限界が来ているようだが、
ここで引きずっても時間の問題だと悟り、
ギララもフライングボードに乗って、
急いで日向家の地下室へと向かっていった。
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「あの…何が起きてるんですか…?」
「クルル」
「分かんねぇ。分かるのは556菌がめちゃくちゃ増えてるってことだけだ。
しかもこのままじゃ…中に入ってる隊長達や556本人も…」
なんとか556を連れ戻すことに成功して、
クルルにどんな状況か検査して貰ったのだが、
どうやらクルルにも分からないらしい。
ただ体内には556菌が増え続けていることだけが
彼らの中でハッキリと分かった。
今頃体内にいるケロロ達も感染してしまっているだろう。
「…ん?おい、おめぇさんはなんで感染しなかったんだ?」
「…え?」
「…ククッ!なるほどなそういうことか」
「…何、どういうこと?」
ラビーを見て何かを思い付いたようで、
笑みを零すクルルに何をするのか分からなく、
ギララは首を傾げながら質問するも、
クルルはただ笑っているだけだった。
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「…クルル、何それ」
「ラビー菌だ」
「ら、ラビー菌…?」
哺乳瓶の中にはピンク色の液体が入っており
気になったギララがクルルに聞いてみた結果、
どうやらラビー菌を抽出させた薬品らしい。
クルルは問答無用に556の口に突っ込み
ラビー菌の入った液体を飲ませた。
「………っ!」
全身真っ赤にして辛そうにしていた556は
みるみる回復していき、やがていつものキリッとした表情に戻っていく。
「成功です!てゆーか、殺菌消毒?」
「お兄ちゃん…」
「ラビー菌の培養に成功するなんて流石俺様だぜェ。ク〜クク〜」
「…ホント、よく数分で思い付いたよね。
流石クルルとしか言えないかも」
流石は小隊の中でも頭が切れる人物である。
556の中にあった悪玉菌は全て消滅し、
体内にいたケロロ達もきっと元に戻っただろう。
[説明しよう!ラビー菌とはラビーの中で発見された
特殊な善玉菌のことである!]
「「ハーッハッハッハ!」」
556菌に感染してカプセルに入られた夏美と秋も
すっかりと元の姿に戻ることに成功した。
「…あれ?ここ何処?」
「なんか…とっても暑苦しかったような気がするけど…」
しかし、記憶は無いみたいだ。
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Irobi(プロフ) - オリさん» コメントありがとうございます。いえいえ、この小説を読んでくれてとても嬉しく思います。それに一気読みまで…!嬉しすぎてなんて返せば良いか分からないくらいです…。これからも不定期更新ですがこの小説を見てくれると嬉しいです。応援ありがとうございます! (2022年5月16日 20時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
オリ - 自分が見始めたのは28の時ですが、もう最高過ぎて一気読みしました!キャラ設定が苦手なので伏線等も貼れるその文才とアイデアが羨ましいです!おかげで一番好きな作品が出来たです!これからも頑張ってください!応援してます! (2022年5月16日 6時) (レス) id: 4a481b011a (このIDを非表示/違反報告)
Irobi(プロフ) - ケロロ軍曹好きな一般人さん» コメントありがとうございます。初期から見てくださっていることに驚きを隠せません。とても嬉しいです。ありがとうございます!不定期更新ではありますが、これからもよろしくお願いします! (2022年5月12日 0時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
ケロロ軍曹好きな一般人 - 最初の頃から拝見させていただいております。アニメ本編だけではなくオリジナルストーリーもとても面白いです。これからも頑張ってください! (2022年5月11日 22時) (レス) @page43 id: d16d58fe52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Irobi | 作成日時:2022年4月29日 16時