弱虫ペダル×体調不良 (ページ4)

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真波×熱中症④ ページ4

東堂side

東『...！おい...！真波！しっかりしてくれ！』

真『...ハアッ...ッウ！...ゲェー...！ッハアッ...ハアッ...！ウゥ......！オェー......ハアッ...』

東『おいおい！真波！』

苦しそうに戻し続けてしまう真波...

このままではまずい。

真『...東...堂さ...ハアッ...ごめ...っ...ハアッ...んなさい...ハア...ッ...気持ち...ッハアッ...悪くっ...ウゥ...て...ハアッ...ヒック...ハ...ハア...』

目の前で真波は弱りすぎた姿で謝罪をして来る。

目には涙をたっぷり浮かべて、着ているジャージは嘔吐物で酷く汚れてしまっている。

いやいや謝ってる場合じゃないだろ。

東『大丈夫だから、ほら、出せるだけ出してしまえ。この後ちゃんとお前を運んであげるから。』

真『すみ...ハアッ...ヒック...ません...クッ...ハアッ...ハアッ...ハアッ...！ウゥ！...ゲェー...！ハア...っ！オェーッ...！ハアッ...ハアッ...ハアッ...！』

東『おいおい本当に辛そうだな、可哀想に...』

真波の背中を嘔吐が収まるまでさすり続ける。

ふと顔を見ると顔面蒼白だ。

回収車、早くしてくれよ...

そう思ったその時車の姿が見えた。

何故か運転手の顧問の他に福と荒北も乗っている。

練習は...？ってそれどころじゃない。

東『こっちだ！早く！！！』

精一杯手を振る。

荒『んな、手なんか降らなくても見えてるっつーの！...っておい！、ゲロっちゃってんじゃねえかよ真波......！』

真『...ハアッ...荒...北...さ...ハアッ...』

消え入りそうな声で真波が言葉を発する。

福『真波、着替えがある。着替えられそうか？辛かったら手伝うぞ。』

真『.........福富さ...んだいじょ...ハアッ...ぶです...フウ...ハアッ...』

東『とりあえず着替えるか、真波。』

顧問の先生が気を利かせてくれていて、真波が戻してしまった場所を掃除してくれている。

そのおかげで地面はすぐに綺麗になった。

真『...あの...ハア......本当に...ごめん...なさハアッ...
い...ハアッ......』

荒『チッ喋んなくていいらなぁ真波。今は大人しくしとけよバカやろう。』

荒北が真波の頭を撫でて、水を飲ませ、首元を冷やしたりしている。

なんだかんだ優しいんだよな、お前は。

福『よし、着替えられたな。今日は休んどけ、運んでやる。』

福が着替えさせた真波を倒した車のシートの上に真波を寝かせる。

念のためにエチケット袋も用意した。

これで真波を運べる。