【第五人格】あなたと私だけ【短編集】

紳士の仮面のその下は�　收蠅せ奸� ページ1

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私には悩みがある。

付き合って3ヶ月になる私の恋人であるイライさんは、どうも落ち度のない完璧な男だということだ。

男前だし、エスコートは完璧だし、動物も好きで、周りからの信頼も厚くて、

…なによりも、私を大事にしてくれて。


私はベッドへ身を投げた

そして大きなため息をつき、時折こうやって恋人のことを想う

「…というか、もう3ヶ月経ってるのに。」

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そう、私の悩みは…1度も彼とキスをしたことがないということだった。

恋人同士なら自然とそういう流れになると思って特に意識はしていなかったが、

まさか、こんなことで悩むとは……


会う時間がないわけではない。手も繋いだし、抱き寄せられることもある。

だけど、その先へ進むことができないのだ。

唇を重ねることは恋人の印をもらうこと、そんなことを誰かが言っていた気がする

日に日に愛しさが増す恋人からのキスを、欲しいと思うのは普通なのではないだろうか

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「…よし、今日は頑張ろう。」

今日は夜に彼と会う約束をしている

イライさんは最近忙しそうにしているので、夜にお互いの部屋でゆっくりと過ごすことが多い


…部屋ならキスもしやすいし、今日こそは！


私は拳を握り気合いを入れるように頰を軽く叩き、ベッドから身を起こし部屋を飛び出す

ある場所へ、行くために。


時刻はまもなく正午を迎えようとしていた

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「…つまり、イライと良い雰囲気になりたいから私に助けて欲しいと。」

「は、はい…！ウィラさんなら女の極意を教えてくれるかと思って…」


ウィラは小さくため息を吐き、私を舐め回すようにみた

「まぁ、Aは可愛らしいけど色気がないのよね。服は私が貸してあげる。メイクも軽くしてあげる。…あとは、あなた次第だけどね。」

ウィラはふふんと笑みを浮かべ、ウィンクを飛ばす

「やったぁ……！本当にありがとうございます！」

「任せなさいな。イライが思わず頭を抱えてしまうような『イイ女』にしてあげる」



2人は誓いを立てたかのように手をぎゅっと握り、今夜の戦いへ胸を熱くさせた。

紳士の仮面のその下は�◆收蠅せ奸暸�

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