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笑顔で頷く蜜璃様。俺そんなに激しく好き好きアピイルしてたのか……失礼ながら決して勘が鋭いとは言えない(だって伊黒様の気持ちにまっったく気づいていらっしゃらない)蜜璃様が気づくほど。

それとも俺が分かりやすいのか……。困るな。お二人の関係性を推してることがバレたらこう……何かがまずい気がする。何かが。

懊悩しながら店を後にした。





二人で伊黒様の屋敷に行く。まあ俺の場合帰る、なのだが……いずれ蜜璃様も『ただいま』と言えるようになるだろう頼むなってくれお願いだから(切実)。

伊黒様は本棚の整理をしていた。俺達の姿を視界におさめると目を丸くして、瞬きをした。鏑丸も似たような反応をしている。


「こんにちは、伊黒さん!」
「というわけで、蜜璃様と俺からのハッピイなギフトです」
「なぜ急に片仮名ばかりを使ってるんだお前は。……甘露寺、加賀見。ありがとう」


箱を渡すと伊黒様は微か穏やかに眉を下げ、俺と蜜璃様に礼を述べた。きっと、口元は少し緩んでいるのだろう。


「お口に合うかわからないけど」
「甘露寺が選んでくれたのなら、俺の口に合わない訳がない。それに合わずとも、気持ちが嬉しい」
「伊黒さんったら、お上手なんだから」


頬を薔薇のように染めて照れる蜜璃様。なんとも愛らしい。伊黒様と並ぶと本当に夫婦だな、間違いない(確信)。

ノリで入籍してみたら良いんじゃないですか。てかして。既成事実を作ってくれ。……まあ、蜜璃様が成人するまで、もしくは結婚するまでは手を出すのはご法度だろうが……。蜜璃様のご両親に殺されそう。

よし、今夜はすっぽんでも頼むか。別に変なことは考えてないですよ? すっぽんの煮こごりが美味しいから食べたいなと思っただけです。ほんとほんと。

二人の会話を眺める。伊黒様は基本他人にも自分にも厳しいのだが、仲間思いでもある。その仲間思いさが蜜璃様と接していると全面的に出てくるので、なんというか微笑ましい。

今日もお二人は結婚してるな、と思いながら、俺は幸せを噛み締めた。





大正時代ってバレンタインないらしいんですよね

二月末※本誌匂わせ→←〃



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紅葉蓮(プロフ) - ゆうさん» ありがとうございます!!あと少しで一旦完結の予定ですので、頑張ります! (2020年6月14日 19時) (レス) id: e2cb5510b9 (このIDを非表示/違反報告)
二嘉 - いいなコレ。気にいったぜ☆ (2020年6月3日 18時) (レス) id: 5a89568ca4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです!続き読みたいです! (2020年4月27日 21時) (レス) id: 7f11035070 (このIDを非表示/違反報告)
ソーダ - うむ。面白い!よもやよもや! (2020年3月4日 8時) (レス) id: 4b674ab2ae (このIDを非表示/違反報告)
紅葉蓮(プロフ) - 紫呉さん» いやほんとそれですよね…! (2020年2月25日 10時) (レス) id: e2cb5510b9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紅葉蓮 | 作成日時:2019年11月25日 11時

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