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まあ無論、推している以上スケベをして欲しい気持ちはあるのだが……あの二人の接吻を想像しただけで背徳感で割りと死ねる。きっとこの日記が誰かに読まれることがあったら多くの人は共感してくれると思う。
なんというか聖域だからこの二人。
蜜璃様がむむ、と眉を寄せ真剣に考えている様子を眺める。うーんかわいい。恋する乙女は美しいというが本当だろうか、蜜璃様は例え恋をしていなくてもかわいらしく美しいと思うが……。
まあいいや。どちらにせよ蜜璃様も伊黒様も大変見目麗しい。そして何よりもその心根が美しい。まあ伊黒様はそれを決してお認めにならないけれど。彼は自分を醜いクズと思っている。
しかし──だからこそ、より美しくなっているのはあながち否定できない。自分の行ったことを悔い、改めようとする伊黒様はかくも美しい。幸せになってくださいよ伊黒様の阿呆。
……。伊黒様は、現状不幸かと聞かれれば幸福だと答えるだろう。鏑丸がいて、蜜璃様がいて……俺がどれほどあの人の力になれているかは知らないが、俺もいる。
あぁもう、思考が無駄に回るな。勘弁して欲しい。
「加賀見くん、これなんてどうかしら！」
「むぐ」
ぽけっと口を開けてたら口の中に貯古齢糖を突っ込まれた。しゅわりとあっという間に溶けてするりと喉を通過する。甘さとほんの少しの酸味、これは……苺のジャム入り貯古齢糖？ ごくりと飲み込むと、笑顔の蜜璃様に俺も笑いかけた。
「美味しいですね、これ。よろしいかと」
「ふふ、加賀見くんもそう思う？ これ見つけたとき『私もしかしたら本当に素敵なものを見つけちゃったのかしら！』と思ったの！ 加賀見くんも良いって言ってくれてよかったわ、これにしましょう」
「では、会計を。割り勘でよろしいですか？」
「加賀見くんにも普段からお世話になっているし、私が全部払うわよ？」
「俺が払いたいんで！！！！！(店内なので小声)」
蜜璃様が目を丸くして、『そうよね』と花開くような笑みを浮かべた。
「加賀見くんは伊黒さんのことが大好きだものね！」
「俺そんな激しく主張してます？」
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紅葉蓮(プロフ) - ゆうさん» ありがとうございます！！あと少しで一旦完結の予定ですので、頑張ります！ (2020年6月14日 19時) (
レス) id: e2cb5510b9 (このIDを非表示/違反報告)
二嘉 - いいなコレ。気にいったぜ☆ (2020年6月3日 18時) (レス) id: 5a89568ca4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです！続き読みたいです！ (2020年4月27日 21時) (レス) id: 7f11035070 (このIDを非表示/違反報告)
ソーダ - うむ。面白い！よもやよもや！ (2020年3月4日 8時) (レス) id: 4b674ab2ae (このIDを非表示/違反報告)
紅葉蓮(プロフ) - 紫呉さん» いやほんとそれですよね…！ (2020年2月25日 10時) (レス) id: e2cb5510b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅葉蓮 | 作成日時：2019年11月25日 11時
