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- すばるside -
帰ろう思たんに隆がトイレ行く言い出したから、その間だけ初日の様子をちょっと聞くことに。
「とても丁寧に作業されてましたよ！」
「ほんまですか！」
「それに渋谷さんはもみじに良い影響を与えてくださりそうです。」
「え？」
「初対面の方が得意ではない利用者さんもいらっしゃるんですが渋谷さんは特別なようで。」
「はあ。」
「全員と会話されてたんですよ！」
嬉しかった。
作業のことでは無いけど隆の力が認められた気がした。
ちょっとのつもりやったんに気付いたら隆に長いって言われるまで話しとった。
「ありがとうございました！！さようなら！」
「ありがとうございました。」
帰り道は見違えたように元気一杯の隆。
これが本来の姿なんやけどさ。
こないうるさかったっけって感じや。
・
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家に着いても飯を食っても風呂に入ってもまだうるさい隆。
自分の朝のことなんかすっかり忘れてお喋りが止まらん。
「せや隆、友達は出来た？」
「いっぱい出来た！」
「ほんまに！？」
「おん！亮ちゃんとー、章ちゃんとー、大倉とー……」
人見知りの俺にはとてもやないけど出来へん所業。
隆平の人柄なんやろな、きっと。
兄ちゃんは感服したで。
結局俺の心配なんてなんのそのやった。
隆なりにちゃんと上手くやれんねやん。
俺も人見知りなんかしてんと会社で上手くやらんとなぁ。
「そろそろ寝な明日もみじ行けへんでー？」
「え！寝る！」
もみじがこう使えるとは。
さすが予想の斜め上を行く奴やわ。
大人しく布団に行った隆の背中に小さく呟く。
隆が独り立ちするのももうすぐなんかな______________
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作者名：すぶた | 作成日時：2017年8月26日 15時
