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kn「まあそういうことなら……うん。みんな！各々のその手の獲物で、第二番隊隊長のシャオロンと戦ってみせろ！」
sya「めんどいからみんなでかかってこいや。遠慮はいらんで、ボコボコにしたるから」
そう言って拾い上げた木刀をぱしぱしと手の中で遊ばせるシャオロンに、一番隊の隊員たちの怒りが膨れ上がる。
「なんだあいつ……舐めやがって！」
しかし言葉通り、第一番隊の隊員たちはたった一人の第二番隊隊長にこてんぱんにのされた。
『いっつぅ……』
Aはシャオロンの容赦ない腹への一撃によって床に転がされていた。
勝てなかったのが悔しいのもあるし、なにより……
『(あの人、あんなに怖い……)』
バーサーカーのように笑いながら戦うシャオロンに、異常者を見るような恐怖を抱いた。
……あんな風に戦うことを楽しむなんて。
死屍累々。他の隊員は起き上がり始めたが、はまだ転がったままだ。
ぐるりと周囲を見回していたシャオロンが、ぱちりとAに視点を合わせる。
sya「お前だけえらい吹き飛んでたな。怪我ないか？」
『……っ』
シャオロンがてくてくと近づいてくるのに怯えながら、どうにかAは座って被っていたフルフェイスのヘルメットをとった。
ぱさ、と長い髪の毛が背中に落ちる。余った髪を耳にかけると、シャオロンがひゅっと息を呑む声が聞こえる。
sya「え……超可愛い……」
『え？』
その言葉に視線を上げると、目を丸くしたシャオロンと目が合う。
その顔は先ほどとは打って変わって、ほんのり赤みを帯びている。
sya「あ、いや、じゃなくて。あ、あの、平気？」
シャオロンに手を差し出され、恐る恐るその手を握る。
ここで従わなかったら殺されるかもしれない、と思っていたからである。
先ほどの戦闘のせいかシャオロンの手は汗ばんでいて、少し震えていた。
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詩音(プロフ) - 完結おめでとうございます！ (2022年9月18日 8時) (
レス) @page24 id: 44cf22d412 (このIDを非表示/違反報告)
インク - 面白かったです！完結おめでとうございます！ (2022年9月17日 19時) (レス) @page24 id: a2f12395c4 (このIDを非表示/違反報告)
詩音(プロフ) - めっちゃ好きです…。これからも更新頑張ってください！ (2022年9月4日 19時) (レス) @page10 id: 44cf22d412 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：REO | 作成日時：2022年9月4日 18時
