吉原炎上編(再開)2 ページ10
神「逮捕って私何も悪いことしてないアル!
兄ちゃんを守りたい一心で」
威「いや、宇宙海賊春雨に所属している時点でお前
の罪だ。それに、俺は守られなくても、自分の身くらい自分で守れる。」
………、…………
俺と神楽の間に静寂が流れる。神楽の悲しそうな顔なんて見たくなかったが、妹が道を踏み外した兄としては、間違ったことなんて俺はしていない。
しかし、神楽の手首を掴んでいる俺の手に向かってクナイが飛んでくる。
それを避け、クナイを飛ばした張本人をみやる。
威「お前も夜兎だな。春雨か?」
?「まあな、そこのちんちくりんな娘の部下だ。名前は阿武兎。是非覚えて帰ってくれや」
威「てか、何でここに春雨が……」
俺のその言葉は続く事がなかった。
後ろから後頭部を殴られる。
思い切り強い力で、歴戦の猛者を思わせるような拳だった。
あー、よく土方に言われたな。お前はツメがあまいって。
一番警戒すべきは夜王、鳳仙だったか。
意識が途切れる瞬間、目の前の神楽の顔が絶望に歪んでいる気がした。
ーーーーーーーーーーーーーー
?「………ーい…………おー………おーい……おーい!」
誰だ?
威「ねむ……」
新「眠いじゃないでしょう!起きて下さいよ」
目の前の人物を確認すると、俺の頭は覚醒していった。
威「えーーと、メガネ君?どうしてここに?……まさか、童貞卒業を」
新「違うわ!違いますからね!全く。神威さんこそ、何でここにいるんですか?しかも女物の着物を着て、縄で縛られてましたよ」
威「まじか〜、ありがと。ちょっと仕事で用事があったんだよ。お侍さんは?」
新「来てますよ。今は別行動してますけど」
威「なるほどね。じゃあ俺もちょっと出てくるね」
そう言い残し、俺は部屋を出た。後ろでメガネ君が煩かった気がしたが、無視が大事だと総悟も言っていた。
なんだか遊郭内が騒がしいが、全てお侍さんのせいだろうと決めつけ、なんとか見つからないように、近くの部屋へと入った。
阿「なんだ?この部屋は使用中ですよっと」
威「なんだ、まだいたんだ、春雨。丁度良いや。おとなしくお縄につきな。」
阿「綺麗な笑顔でこえーな。さすが団長の兄貴なこって。団長が戻ってくる前に終らせようかね。」
俺は拳を作って目の前の相手を睨み付けた。
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作者名:夜兎好きの葉っぱ | 作成日時:2020年6月1日 16時