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em side
誰にも知られる筈のない図書室を、一人満喫していたところで事件は起こった
私が本を楽しむ最中に後ろのドアがキィと重い音を立てて開いたのだ
びくりと肩が跳ねて、心臓が飛び出るほどに驚く
それと共に私の中では少しずつ不快感が生まれてくる
あぁ、ここも終わったな。なんて密かに呆れ、飛んでくる煩い声をじっと待った
em「・・・。」
『・・・。』
しかし、どうだろう。待っていた声は聞くことなく静寂が続く
時折聞こえる彼女の、落ち着かない足音
足癖が悪いのか...はたまたこの空間が落ち着かないのか...
私の右斜め前に座った彼女は本を読んでいる時、たまにふにゃと微笑む
その姿に目は釘付けで、一つ一つの動作に心臓が脈立つ
そんな事を考えて、彼女を見ていると目が合った
彼女の瞳は真っ黒で、何かを遮断しているかのようだ
けれども、光が瞳に宿ってないという事ではない
そうか、これを『美しい』と表すのか
気がつくと彼女に声をかけていた
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木材(もくざい)(プロフ) - あんぱんさん» あ、あっありがとうございます!!不定期な更新で申し訳ないです...(受験シーズンの為時間が...!) (2019年12月22日 21時) (レス) id: cfd7089d94 (このIDを非表示/違反報告)
あんぱん - こういうのホント好きです。。更新がんばってください!! (2019年12月22日 0時) (レス) id: cd5b3b3e38 (このIDを非表示/違反報告)
木材(もくざい)(プロフ) - 悠亜さん» わざわざコメントまで!!!本当にありがとうございます! (2019年12月7日 20時) (レス) id: cfd7089d94 (このIDを非表示/違反報告)
悠亜(プロフ) - ご紹介ありがとうございます! (2019年12月7日 20時) (レス) id: eb2dbc11ad (このIDを非表示/違反報告)
ユラ - 更新頑張ってください! (2019年11月4日 17時) (レス) id: 079e7f03da (このIDを非表示/違反報告)
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