【wrwrd】是非うちの国の幹部になってくれませんか？ (ページ2)

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第１話ページ2

You side

３月の半ば

まだ少し肌寒さが残っている

庭の桜は綺麗に咲き昼間の光にその身を任せる

『綺麗だ....』

そんな桜を見ながら赤と白の服を着て外に咲く花々を見下ろす

また花を下から見ることは出来るのかな..

私はF国の姫である

が

姫としての扱いは両親が亡くなったそのとき以来

変わってしまった。

両親が亡くなり、17歳だった私にはこの国を納める事など出来なかった

あれから3年が経ち私は部屋に閉じ込められている

部屋の前には使用人がいて無許可で外へ行くことは許されない

風呂やトイレは必ずメイドが共に同行する

ご飯は１日３食使用人が部屋に持ってくる

これは今まで3年間変わらなかった、また

これから先も変わらない事実だ

だが私にも二つだけ自由の許される事があった

それは

己を鍛える事

自由..いや、やらされていたのかもしれない

だけど、その時間は退屈である１日の私にとって

ものすごく幸せなもので

段々と強くなる自分が好きだった

そしてもうひとつ

私の部屋には大きなベランダがある

そこからいつも景色を楽しむ

足は地面につかないが外に出れるのは凄く嬉しいことなのだ

一度昔ここから降りようと試みたことがある

だが私の部屋は高く、城の36階中の27にあたる

さすがにここからは飛び降りれなかった

私はいつものようにベランダにいる

すると

ストッ

となにかが上から落ちてきた。

いや、何者かが降りてきた