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広い公園を、とぼとぼ歩いた。休みの日だというのに、子供の声はあまりしない。旅行に行っているのか、それとも、ゲームがあるのに外で遊ぶのは愚か者なのか。もしかしたら、この平坦な見た目が悪いのかもしれない。遊具ひとつないのは、子供にとって、魅力的ではないだろう。
「全く」
世の中、理不尽なことが多すぎる。薄々感づいてはいたが、もう見過ごせない。だからといって、何かをするわけではない。結局、80年とちょっとでお別れするような世界だ、もうなんだっていい。破滅的だろうと言われようが、知ったことではない。煙草を吸うのは自分を殺すためではないし、酒を飲むのは忘却のためではない。
一歩一歩、歩くたびに、軽い砂の音がする。ときおり、木々の葉が陽射しを遮る。それを、黙って聞いている。見ている。1秒前の砂の音は、1秒前の陽射しは、もうない。
同じような景色を繰り返し、駐輪場へ、のろまに歩いていたが、ふと、何かが気になった。違和感？ それか、勘のような、とにかく、突発的なものだった。よくあることだ。背後が気になって、振り向いてみる。真上が気になって、空を見上げる。でも、そんなときは、たいがい、何にもないのだ。幽霊はいないし、虫もいない。杞憂だし、取り越し苦労だ。
ただ、気になった方を見ずにはいられない。確かめないまま立ち去ると、少なくとも、バイクにエンジンをかけるまでは、気になり続けてしまう。そういうのは、嫌いだった。
それで、左側に、顔を向ける。遠くに、茶色っぽい何かが見えた。ゴミ？ ダンボール？ しかし、それにしては、なにか、生々しいような気もする。通り過ぎることもできる。しかし、謎を謎のまま置いておくのは、やはり嫌だった。
近づいていく。そう遠くはない。徐々に距離を縮めていくにつれ、その正体がつかめてきた。
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はしまき(プロフ) - ありがとうございます。移転先でもテクマクさんの小説楽しく拝見させて頂きます(^^) (2019年7月25日 9時) (
レス) id: b90d5ba7ae (このIDを非表示/違反報告)
テクマク(プロフ) - はしまきさん» おんなじですよ〜急に申し訳ないです汗 (2019年7月25日 1時) (レス) id: a653a54844 (このIDを非表示/違反報告)
はしまき(プロフ) - こんにちは、いつもこちらの小説楽しく拝見させて頂いてます。移転とこことですが小説名は移転先でも同じでしょうか？ (2019年7月25日 1時) (レス) id: b90d5ba7ae (このIDを非表示/違反報告)
東華@マスク教教祖(プロフ) - テクマクさん» こまめなお返事ありがとうございます！ (2019年6月25日 6時) (レス) id: 7b392f353b (このIDを非表示/違反報告)
テクマク(プロフ) - 東華@マスク教教祖さん» ありがとうございます！ エタらないよう頑張ります……！ (2019年6月25日 4時) (レス) id: a653a54844 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：テクマク | 作成日時：2019年4月3日 2時
