29 . side S ページ29
___コンコンッ
「 翔さん、朝だよ。起きて。」
「 …ん。潤、おはよう。」
「 おはよう。ご飯、食べる？ まだ６時だけど。」
「 …食べる。リビングいくわ。」
どうやら仕込みを１人で終えた潤が早めの時間に俺を起こしてくれたらしい。
智くんの様子をみるとよく眠れている。
おでこを触るとまだ少し熱いが微熱といったところだろう。
リビングにでてみるとテーブルには豪勢な食事が。
「 朝からこんなご飯が食べられるなんて幸せすぎるな。」
「 ははっ。大袈裟だよ、翔さん。リーダーの様子はどう？ちゃんと眠れていた？」
「 潤もあの人が眠れていないことに気付いてたのか。昨日は一度いやな夢をみたらしくて起きたけれど
それからはちゃんと眠れてると思う。熱も微熱まで下がってる。」
「 あんなに濃いクマ作ってたらね…。時期も時期だし。熱が下がったならよかった。」
「 そうだね…。もうそんな時期か。」
智くんの泣きそうな顔を思い出す。
「 守られてばかりでごめんなさい。」
あの人のごめんなさいを聞くのは何度目だろう。
謝らなくていい、あなたは何も悪くない。
俺がきっと、何度言っても納得しない。
彼はずっと自分を責めている。
自分がつらくても、つらいと言わず
他人のことを第一に考える。
そんな強くて優しい智くんだけれど
強いから、脆い部分が見えにくい。
あの人だって人間なのだ。
つらいときはつらい、悲しいときは悲しい、自分に素直にならないと潰れてしまう。
俺はそうなることが、一番怖い。
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もく(プロフ) - なゆるさん» なゆる様、はじめまして。とても嬉しいコメントをありがとうございます！実は以前からなゆる様の作品を読ませて頂いていまして…。憧れの作者様からのコメント、とても励みになります。これからも楽しい作品になるよう頑張りますのでよろしくお願い致します^ ^ (2016年10月18日 13時) (
レス) id: 646bfe1cfb (このIDを非表示/違反報告)
なゆる(プロフ) - もくさん、はじめまして。なゆると申します。おすすめにこのお話が出てタイトルからとても惹かれて一気に読みました。優しい空気の中の、秘められた闇、とても５人の感じも大好きでこれからも楽しみにしています♪ (2016年10月18日 4時) (レス) id: 4e90021354 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー(プロフ) - もくさん» はい！返信ありがとうございます！ これからも、楽しみに読みます(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2016年10月3日 9時) (レス) id: a6697f3c2d (このIDを非表示/違反報告)
もく(プロフ) - ゆっきーさん» ゆっきーさんはじめまして。もくです。コメントありがとうございます。楽しんで頂けているとお聞きして、本当に嬉しい気持ちでいっぱいです。だらだらと長く、拙い文章ですがこれからも頑張っていこうと思いますのでよろしくお願い致します^ ^ (2016年10月3日 8時) (レス) id: 646bfe1cfb (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー(プロフ) - こんにちは！ 私好みすぎて、読んでいるうちに、智くんの闇は何なんだろう、翔くんが医者ならニノも腰が悪くなったりしたら、見てもらうことがあるのかなとか、いろいろ妄想しながら、楽しく読ませてもらっています(*'▽'*) これからも、更新楽しみにしています！ (2016年10月3日 0時) (レス) id: a6697f3c2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もく | 作成日時：2016年9月20日 16時
