13:意識…… ページ14
目を開けると、私は気付けばベッドの上で寝ていた。
おでこには、冷たいお絞り。
一体誰が……?
「目、覚めちゃった?今からお絞りの水を変えてくるから、一寸待っててね。」
『いや、私自分でやります……』
「幾ら熱が下がったといえど、無理は禁物だよ?」
太宰さんの手が少し触れ、私は不覚にもドキッとしてしまった。
駄目だ……太宰さんを“異性”として、“男の人”として意識したら……
「ということで、私がお絞りの水を変えてくるね!」
太宰さんはニコッと笑ってから、キッチンにお絞りの水を変えに行った。
キッチンに立つ太宰さんの姿は、本当に“男の人”で、いつも探偵社で見ている姿とは少し違う気がして。
「はーい、お待たせ〜。序でに、与謝野先生から頂いたお粥も持ってきたよ〜」
『ありがとうございます……』
与謝野先生から態々お粥が……後でお礼のLINEをしなくちゃ。
「Aちゃん、私が来たときに玄関先で私にもたれかけながら倒れるから、ビックリしたよ。」
『も、もたれかけた!?』
与謝野先生から頂いたお粥を食べている時、太宰さんにカミングアウトされ、舌が火傷してしまった。
私、そんなことしていたんだ……恥ずかしい……
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もえ(プロフ) - 東湖さん» コメントありがとうございます!!私も書いていてとても切なくなりました(´;ω;`) (2019年12月11日 21時) (レス) id: 9b318e66e8 (このIDを非表示/違反報告)
東湖(プロフ) - 切ない…… (2019年12月11日 21時) (レス) id: 8fa507a6ec (このIDを非表示/違反報告)
もえ(プロフ) - るるぽさん» コメントありがとうございます!確かに、夢主は太宰に少し期待を持っていたのかもしれませんね……(´;ω;`) (2019年9月16日 13時) (レス) id: 9b318e66e8 (このIDを非表示/違反報告)
るるぽ(プロフ) - すごく凄く切なかったです 主ちゃんは太宰さんが引き留めてくれると何処か期待を抱いていたのかもしれないと思うと 切なさがまた(泣)長々と失礼致しました (2019年9月16日 7時) (レス) id: 0ac352dc04 (このIDを非表示/違反報告)
もえ(プロフ) - S.Hさん» 全然大丈夫です!寧ろ、長々とお話のことを書いてくれて凄く嬉しかったです(●´ω`●)謝らなくて大丈夫ですよ〜! (2019年8月5日 13時) (レス) id: 9b318e66e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もえ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mokomokohi4/
作成日時:2019年8月3日 23時