【ヤンキーパロ】BOY FRIEND 【中原中也】

BOY─1 ページ2

高校生になってからも、私の生活は変わらずで、増えたことといえば通っている塾の数が増えたこと。

お母さんたら、お姉ちゃんの時は塾なんて｢お金が掛かるから｣って言って行かせなかったくせに、私のことになると血色変えて｢あそこの塾行かせなきゃ｣とか言う。

そんなお母さんを見てきたお姉ちゃんは、｢妹との対応の差が激しい｣だのなんだの文句を言わずに、｢お母さん、そのぐらいにしときなよ｣と、いつも言っていた。

そのせいか、私は高校一年生の頃から友達作りという物に失敗しており、ある日クラスの女子に｢カラオケ行かない？｣と誘われたとき、その日は塾だったので｢ごめん、今日塾で行けない……｣と言ったら、次の瞬間その女子の口から｢付き合い悪っ｣と言う言葉を聞いてしまい、私は嫌になってしまった。

そのお陰で高校二年生になった今も、絶賛ぼっち。

教科の先生が、｢一番高得点は93点｣とか言ったら、皆一斉に私の方を見ながらこそこそと、｢やっぱり望月だよな｣、｢望月しかいねぇよ｣って言う。

そんなの聞こえているわよ……私だって、賢くなりたくて生まれたわけじゃないのに。

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