【文スト】文豪学園男子寮3【学パロ】

第84話 ページ19

お婆ちゃんがフランスに帰国し、私は坂口さんを男子寮の玄関前で見送りをした。

｢相坂さんのお婆さん、とてもパワフルな御方ですね。｣

『御年74歳ですけどね……でも、長生きして欲しいものです。』

長かった、祖母対孫の私の対戦は、これにて終幕。

よっしゃぁぁあ！これで夏休みはフランスのことなんて考えずに一葉と遊べるぞおおお！

｢後ですね、相坂さん──｣

『はいっ！』

｢告白の返事なんですが……実は僕も相坂さんのこと好きなんです。樋口さん達演劇部で共演をしてから｣

嘘だろ……嘘だろおおおおおお！？

ということは、何ヶ月も前から私と坂口さんはりょ、両想いだったということ！？

｢なので……これからも恋人として、宜しくお願いしますね。えっと……A｣

『は、はい！！あ、安吾……さんっ』

一年越しの想いが伝わり、そして夏休み明け……

｢ふわぁ……眠い……あ。｣

『あーつーしーくーん！？』

｢ぎゃぁぁぁぁ！ごめんなさぁぁい！｣

今日も今日とて文豪学園男子寮は……

｢朝からうるせーよ！！｣

｢中也さん！！太宰さんを知りませんか！？｣

｢知らねーよ！｣

ドタバタな1日が始まる。

THE END

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